多摩川河川敷に“川の家”をつくる! 多様な業界の大人が集まって自分たちのまちをDIYスタイルで面白くする取り組み(ソトノバ・アワード2017一次WEB投票記事)

東京都狛江市の多摩川河川敷辺りで我々コマエカラーが取り組んでいる2つのプロジェクトを紹介します。

プロジェクトの背景

私たちの住む狛江市は東京の西の端にある全国で2番目に小さい市で、人口は約8万人の小さなまちです。新宿や渋谷から電車で25分程度の便利な場所でありながら、多摩川や野川などの自然があり、静かで住みやすいまちです。

以前は多摩川河川敷でBBQが出来たため、週末を中心に賑わっていましたが、ゴミの放置や深夜の花火など近隣への迷惑行為があり、2014年3月に火気利用を禁止する条例が出来たため、BBQが出来なくなりました。その結果、河川敷はとてもきれいになりましたが、賑わいがなくなり、商店街もシャッターを閉める店も目にするようになりました。

チームの結成

そんな静かで住みやすい狛江だけど、駅前の使われていない土地や立体駐車場、多摩川河川敷などの空間に勿体なさとポテンシャルを感じていた異業種の大人が、それぞれ出入りするBarなどで繋がり、妄想を膨らませていき、飲食、音楽、写真、建築・都市などのそれぞれの本業を活かして、自分たちの住むまちをもっと面白くしようと“コマエカラー”という団体を立ち上げました。

活動のコンセプト

地元の誇れる場所である多摩川を活かすアイデアとして、海の家ならぬ“川の家”をつくりたい。賑わいが無くなってしまった地域に賑わいと人が繋がるコミュニティを取り戻すため、多摩川河川敷を自分たちの手で活用して行こうと考えました。

ラグビーW杯、オリンピックパラリンピックの際は、隣接市の味の素スタジアムも会場となるため、河川敷をテント村として開放し、外国人を迎え入れたり、パブリックビューイングや映画祭などを開く構想も描いています。

狛江らしく小さくても誰かに頼るのではなく、大きな資本に頼らず自分たちで作っていくというDIYスタイルにこだわり、誰でもアクセスできるパブリックスペースを良くすることで自分たちのまちのイメージに変化を与えて、“寝に帰るまち”だった自分たちの住むまちを自分たちで面白くしようと考えました。

プロジェクト

①タマリバ – Tamagawa river side festival –

開催日程:2016年10月9日、10日 10:00~日没

概要:
昨年の10月に初めての大きなアクションとして、狛江市の多摩川河川敷でフェスを開催しました。

河川敷を国交省から包括占用している市の条例により火気利用が出来ないため、市の後援を得ることで火気利用の許可を得ることで、本格的な炭火のグリル料理の出店が実現しました。

行政協議や会場デザインを都市・建築チーム、廃材などを使った会場施工を建築施工、撮影現場の大道具が担当し、飲食チームが主催者出店することで売り上げの一部を運営費に還元するスキームとしました。

多摩川のオーガニックな環境を活かすアクティビティとして、ヨガやスラックライン、野外ライブなどを実施し、初日午前中は雨天中止にも関わらず2日間で約3,000人の来場があり、アンケートによると約60%が市外からの来場者であり、これまでの地場に根付いた催し物とは違う公共空間活用の可能性を見出すことで出来ました。

各方面のメディアに取り上げていただき、クラフト感、ネイバーフッド感、ネイチャー感など当日の雰囲気やチームアップの手法について、高い評価をしていただきました。

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②ソトカワダ – 多摩川のほとりの週末限定カフェ -

営業日:土日祝の10:00~18:00

タマリバ会場の目の前にある狛江市唯一の旅館業を営む川田旅館のご主人楠瀬大一郎さんがタマリバ当日に来場されて、宿泊客がいない週末の旅館に賑わいを生みたいとの、相談があってから、約半年の企画・調整を経て、2017年5月に週末限定のカフェをオープンしました。

コマエカラーが企画、設計・施工、運営を行い、使われていなかった駐車場にウッドデッキとタープを構え、都内有名店で働いていて今年の2月から“Letitbecoffee”(宮崎哲夫さん、Motocoさん)というコーヒーユニットで活動している2人にメンバーの繋がりでお願いすることが出来、毎週末、お二人のハンドドリップコーヒーが飲めます。

多摩川に持ち出せるピクニックセットの貸し出しや水辺ヨガクラスなどの拠点として、コーヒーと多摩川の環境を最大限に活用した日常空間が生まれ、ランナーやロードバイカーの他、犬の散歩をする人、SNSを見て来る若者やクリエイターなど地域のサロンとして、まさに『川の家』が実現しました。

木漏れ日がそそぐデッキで緩く流れる音楽と多摩川の川風に吹かれて、ハンドドリップで淹れたコーヒーを片手に過ごす贅沢な週末。

プロジェクトのコンセプトは“週末の別荘”。

 

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