アワード

Awards

アワード

ソトノバ・アワード2019結果発表!7プロジェクトが8つの賞を受賞!

パブリックスペース特化型ウェブマガジン・ソトノバが主催するアワード、「ソトノバ・アワード2019」。第3回の開催となった今回は、全10のソトの場(事例)の応募がありました。

そして、一次審査会(非公開)、公開最終審査会を経て、下記の7プロジェクト8賞がソトノバ・アワード2019の受賞となりましたのでお知らせいたします。おめでとうございます。

ソトノバ・アワード2019公開最終審査会及び表彰式、賞状授与のレポートは、後日、ソトノバより発信いたします。

後日、受賞者には記念の盾を送付予定です。


プレスリリース一覧

ソトノバプレスリリース(更新次第)

ソトノバ・アワード2019結果発表

本日(2020年2月13日)、ソトノバ・アワード2019の審査結果を発表いたします。

一次審査会(非公開)、公開最終審査会を経て、下記のように決定いたしました。

審査方法は、応募要項にある記載のある通り、ソトノバのコンセプトである「ソトを居場所に、イイバショに!」を具現化する5つの審査基準──(1) 共感、(2) 独自性、(3) デザイン性、(4) アクティビティ、(5) 持続性──を基に審査いたしました。

今回は多様なプロジェクトがある中で、それぞれ優れたソト事例もあり、多様な視点を持ち、また多くのプロジェクトに賞の授与をしたいという趣旨から、

大賞の他に、部門賞として、「プロジェクトデザイン部門賞」、「実験のデザイン部門賞」の2つを、

特別賞として、ゲスト審査員から、「熱血広場賞(福岡賞)」、「蘇れ!中上健次賞(寺井賞)」、「萌芽賞(ソトノバアワード2018大賞受賞者賞)」、ソトノバ審査員から、「ソトノバ審査員賞」の4つの賞、計8つの賞を設けています。


主催:一般社団法人ソトノバ

ソトノバ・アワード2019受賞一覧

ソトノバ大賞吉日楽校
プロジェクトデザイン部門賞おとがワ!ンダーランド
実験のデザイン部門賞吉日楽校
特別賞 熱血広場賞(福岡賞)新豊田駅周辺公共空間活用プロジェクト
特別賞 蘇れ!中上健次賞(寺井賞)移動式焼き場 −七輪車プロジェクト−
特別賞 萌芽賞(ソトノバアワード2018大賞受賞者賞)YATAI CAFE
特別賞 ソトノバ審査員賞手賀沼ヌマベリングプロジェクト
一般投票賞(オーディエンス賞)愛知県岡崎市康生通りパークレット社会実験

【ソトノバ大賞】吉日楽校

【実験のデザイン部門賞】吉日楽校

ondesign千代田彩華 殿

【プロジェクトデザイン部門賞】おとがワ!ンダーランド

おとがワ!活用実行委員会 殿

【特別賞 熱血広場賞(福岡賞)】新豊田駅周辺公共空間活用プロジェクト

豊田市都市整備課 殿

【特別賞 蘇れ!中上健次賞(寺井賞)】移動式焼き場 −七輪車プロジェクト−

代表友渕貴之 殿
関西支部伊藤智寿 殿
関西支部前田有佳利 殿
関西支部梅本智子 殿
東北支部梶田良 殿
東北支部片岡憲男 殿
東北支部氏家滉一 殿
東北支部大平啓太 殿

【特別賞 萌芽賞(ソトノバアワード2018大賞受賞者賞)】YATAI CAFE

守本陽一 殿

【特別賞 ソトノバ審査員賞】手賀沼ヌマベリングプロジェクト

東京大学大学院都市デザイン研究室 助教永野真義 殿
東京大学大学院都市デザイン研究室 修士課程藤原大樹 殿
東京大学大学院都市デザイン研究室 修士課程松本大知 殿
東京大学大学院都市デザイン研究室 修士課程佐鳥蒼太朗 殿
東京大学大学院都市デザイン研究室 修士課程砂川良太 殿
東京大学大学院都市デザイン研究室 修士課程 西野一希 殿
東京大学大学院空間計画研究室 修士課程鹿毛瑛文 殿
東京大学大学院空間計画研究室 修士課程道家浩平 殿
東京大学工学部都市工学科宮園侑門 殿
手賀沼アグリビジネスパーク事業推進協議会油原祐貴 殿

【一般投票賞(オーディエンス賞)】愛知県岡崎市康生通りパークレット社会実験

株式会社まちづくり岡崎 殿
名古屋工業大学 准教授伊藤孝紀 殿
名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室伊藤誉 殿
名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室山本雄一 殿
名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室鈴木篤也 殿
名古屋工業大学 伊藤孝紀研究室岩崎翔太 殿

ソトノバ・アワード2019講評

更新次第、お知らせいたします。

ソトノバ大賞+実験のデザイン部門賞:吉日楽校

今回初のダブル受賞となった、吉日楽校。ソトノバ大賞は、審査員票では4つのプロジェクトが均衡し、高いレベルの争いで決まりました。実験のデザイン部門ではぶっちぎりの一位だったことからダブル受賞という結果になりました。パネルやプレゼンでの表現の豊かさもさることながら、マンション建設の工事現場の仮囲いを開き、未来の住民に向け、愛着のある場をつくろうという取り組みは、全国にも水平展開できそうな新たな枠組みを提示したように思います。運営者自身を「妖精」と称し、星空教室で一人の運営者が80人を対応しなければいけないという困難なエピソードから利用者が当事者意識を持ち、やりたいを実現する当事者市民へと機転をきかせ、移行させる運営の切り替えについても運営者の対応力が評価されました。何よりそのようなマニュアルのない運営に対し、運営者とデベロッパーの二人三脚で試行錯誤しながらも優れたパートナーたちとのコラボレーションにより実現しており、プレゼン時間内では伝えきれないたくさんのギミックや運営知見が詰まったプロジェクトだと言えます。(泉山塁威)

プロジェクトデザイン部門賞:おとがワ!ンダーランド

このプロジェクトの成果は何なのか漠然としているように感じる一方で、計画され尽くしていないからこそ、見えてきたもの、実現できたことがあることを感じさせてくれました。さらには、月日を重ねることで、おとがわの地域をはるかに超えた、その先の流域にまで視野を広げ活動をしていることには、「広域ランドスケープの視点まで行き着いたのか」と、個人的に関心してしまいました。
プロジェクトの性格上、活動内容が膨大であり情報量が多かったために、イベント審査員の議論の中でも、最後の最後まで評価は割れ、それでも、このプロジェクトによって、おとがわの人々の特別な関わりが蓄積し、その関わりが生み出す風景からおとがワンダーランドの世界観や、取り組む人々の熱量が伝わってくるものでした。
個人的にもソトノバとしても、一度実際に訪れて、しっかりと関係者のみなさまともっと深くこれからのパブリックスペースについて語り合いたいと思いました。(小澤亮太)

蘇れ!中上健次賞(寺井賞):移動式焼き場 −七輪車プロジェクト−

行政すら「実験」なる単語を自然に使う昨今、一方で「実験」に込められた価値観はあまり意識されていないように感じられます。それはつまり、実験は失敗してナンボ、ということであり、死屍累々の実験結果の先にイノベーションが生まれることを信じることであり、その実践と検証を良しとするのだ、という価値転換です。本プロジェクトは、工事現場によくある一輪車に炭を入れて燃やし網をかぶせ、移動型の七輪にして肉や野菜を焼きながら街を練り歩く取り組みです。程よく焼けたら停止して街の片隅でプチ宴会が開かれる。つまるところ死屍累々の一つ、つまりツッコミどころだらけの行為でもあります。けれど、そのシンプルな実践がさまざまな法的ルールの在り方を再考する契機となったり、街の回遊に独自性をもたらすとしたら、それは魅力的な実験に違いありません。ただの愉快犯に終わらず、 今後に次なる街の使い方を提示してくれることを期待しています。(寺井元一)

特別賞 萌芽賞(ソトノバアワード2018大賞受賞者賞):YATAI CAFE

YATAI CAFEを始めた方がまちづくりや建築をバックボーンに持つ人ではなく、お医者さんであることに驚くと共に、ソトノバ系の広がりを強く感じました。一見とてもナチュラルに活動を始められているように見えましたが、プレゼンを聞くと、ゆるい対話の仕組み、貨幣を介さない関係作りなどが嫌味なくデザインされた活動で、そのバランス感に現代性を感じました。小規模に自ら町に出るスタイル、貨幣以外の地域経済のあり方、エネルギー自給など、取り組みの先進性に感激し、日本の未来(の可能性)をそこに見た気分で、萌芽賞と名付けました。ぜひ注目頂きたく特別賞とさせて頂きました。(荒木源希)

ソトノバ審査員賞:手賀沼ヌマベリングプロジェクト

千葉県北部の湖沼・手賀沼において、かつては生業や遊びの場として親しまれていた「沼」というパブリックスペースに着目し、地域の活動拠点となるフィッシングセンターを初めとした空間整備と沼辺の活用を並行して実践する試み。都心30kmに位置しながら豊かな自然が現存する沼に着目した新規性、地域住民とビジョンを共有しつつアクションと空間整備を往復しながら実行するプロジェクトの設計に対して高い評価が集まりました。特に、プレゼンテーション序盤にあった、都市生活者に欠けているとされる「自然」を享受できる身近な場所をつくっていきたいのだという応募者の想いには、いたく共感しました。大学によるプロジェクトであるがゆえに、将来的にプロジェクトチームは地域から居なくなりますが、30年後の未来を見据えたマスタープランの作成、そして沼辺マネジメント団体の組織化を目指しているとのこと。学識者も多く関わるプロジェクトということで、沼辺が遊び、学び、生業の場として持続的にあり続ける枠組みをつくっていただけることを期待しております。(石田祐也)⠀

一般投票賞(オーディエンス賞):愛知県岡崎市康生通りパークレット社会実験

車のための速度よりも、歩行者のための安全や居場所づくりに取り組んだ岡崎市の目抜き通り・康生通り。路上駐車区間でなく、車線区間をパークレットに転換するという数段階難易度が高いチャレンジでした。実験がおわるまで闘いぬいた成果を、次のフェーズに活かせるように調査も緻密にされていて、その誠実さがオーディエンスの共感を集めたのだと思います。素直な学生メンバーのサービス精神があらわれている印象で、ファニチャーデザインとしてはもっと洗練する方針も有りだったかなとは感じますが、一角にとどまらず街区全体でレイアウトを検討され、多面的な効果を狙うコンセプトは次につづく街にとってもモデルになるでしょう。(三浦詩乃)

審査員・総評

寺井元一氏(株式会社まちづクリエイティブ代表取締役/アソシエーションデザインディレクター)
本アワードには、その実施主体や対象地あるいは関連する政策課題など、ごく多様な事例が集まりました。その広がりには、多くの関係者の努力や挑戦を強く実感することができました。その一方で、「イノベーションのジレンマ」といったビジネス理論で言われるところの「破壊的イノベーション」や、新たな社会的意義が意識されていない事例が多かったことも率直な感想です。屋外空間の利活用への期待には、それが開かれた公共の場であることから、都市計画やそこで暮らす人々における街の新たな可能性や社会課題の解決を推し進める側面がごく自然にあったと思います。このアワードにおいても改めて、ただ優等生的だが既視感のある事例だけではなく、シンプルながら本質を突き、都市生活を一変させるイノベーティブな挑戦が発見される場となることが望ましいのでしょう。今後さらにこの場から新たな都市像が提示されることを期待しています。

荒木源希氏+岡美里氏(株式会社アラキ+ササキアーキテクツ/ソトノバ・アワード2018大賞受賞者)
昨年は評価される立場として、今年は評価する立場として参加させて頂きましたが、評価をするのは苦しかったです。評価の軸は様々ですが強く印象に残るのはそのプロジェクトに身を捧げる方の思いみたいなものでした。それは規模や主体に関わらず見えてくるプロジェクトと見えて来ないものと分かれていた気がします。多くの議論の向かう先もその辺りの確認作業であったように思います。その意味では受賞されていないプロジェクトにも敬意を抱くものもあり、評価は難しかったです。何れにしても1年に1回、ソトノバ系プロジェクトが集まり議論し、情報交換する場の意味は非常に大きく、来年も楽しみにしております!ありがとうございました。

泉山塁威(東京大学助教/(一社)ソトノバ共同代表理事):
3回目のソトノバ・アワード。今年もハイレベルな戦いでした。正直、どのプロジェクトが賞をとってもおかしくはなかったし、特にソトノバ大賞の審査員の評価や議論は4プロジェクトで均衡し、限られた時間の中で決めた形です。それだけ全国のパブリックスペースのレベルは上がっているのだと思います。また、公共事業から社会実験、一人のアクションによるものからレベルがバラバラで並べて評価が難しいのがソトノバ・アワード。この中で、なぜこのプロジェクトを取り組んでいるのかというWHY(なぜ?)やプレゼン者の熱量や想いといったパーソナリティとプレゼン内容、想いとの合致から出てくる説得性が最後の勝敗を分けたと思います。実践者の皆さんが取り組んでいる想いや苦労自体に優劣はないし、こういった議論をさせていただけることでお互いが学び合い、交流し、次のアクションや糧にできることがソトノバ・アワードの価値だと思います。応募された皆さん、どうもありがとうございました。

石田祐也((一社)ソトノバ共同代表理事/ヌーブ
今回で3回目となるソトノバ・アワード2019でしたが、例年通り、規模も対象も目的も実施主体も異なるプロジェクトが集まりました。これまでと比較すると、私的な動機から立ち上がったパブリックスペースにおける活動の応募が多く、部門賞、審査員賞を受賞しました。「都市は自分の手で変えていいんだ」というマインドの高まりを感じ、嬉しくなる一方で、普段設計者である自分も負けていられないと奮い立たせられる機会でした。大賞に輝いた吉日楽校は、工事現場の一部を開放し、このマインドを地域住民や関係者に伝播させながら、エリア価値の向上にまで繋げていく実験的な試みで、多種多様な人が利用するパブリックスペースの可能性を改めて見た気がします。審査後のパーティでは、応募者の方々がお互いの苦労や悩みを共有して、交流を深めている姿が印象的でした。ソトノバ・アワードは同じ志を持った仲間と会える場でもあるのです。応募者の方々、本当にありがとうございました。ソトノバ・アワード2020で会いましょう!

小澤亮太((一社)ソトノバ共同代表理事/HOC代表)
毎度のソトノバアワードに驚きと感動をいただいています。
本アワードも3回目の開催となり、これまで以上にプロジェクト自体のクオリティが上がっていること、プロジェクトバリエーションの多さや取り組み主体の裾野の広がりには、パブリックスペースの可能性を一般の市民にまで浸透させることもそう遠くない未来であると感じました。
裾野が広がることや至る所で実験的な取り組みが展開されていく社会は、「やることに意味がある」を当たり前化してしまい、物新しさだけではないプロジェクトの本質や大きな変革・ビジョンが重要になってきます。最新の多様な作品が集まることのできるこのアワードだからこそ、そんな毎年変化し続ける潮流を肌で感じることのでき、これまでに気づいていなかった価値や見方を、見つけることができることを改めて感じました。
2020年についても、日本にとって、東京にとって、様々なチャレンジが生まれる年であることは間違いありません。楽しみにしております。応募者の方々やこのアワード開催に協力いただいたみなさま本当にありがとうございました。

三浦詩乃(ソトノバ・コラムニスト/横浜国立大学助教):
ソトを舞台に活躍する方々の裾野がひろがってきていると実感する、今年度のアワードでした。無理のないペースでライフワークとしてはじめられた活動から、これまでを振り返って次の展開に結実させているまちまで、フェーズもゴールも異なる多様な候補が揃いました。
3年間審査員として関わり、このアワードの特徴がようやく見えた気がします。プロジェクトのピースが全て揃っているか否か、つまり、現時点での完全性よりも、なぜそうしたピースを揃えようとしているのか、あるピースが今後抜けても対応できるのか、など戦略・戦術そのものを評価できるところです。各地にはびこる「無関心」や「当たり前」をひっくりかえしていく熱量に尊敬の意を表する1年に1回の機会。また、来年が待ち遠しいです。

ソトノバ・アワード2019を終えて

たくさんのプロジェクト実践者の方々に応募いただき、
審査員とプロジェクト実践者の方々と議論し、
参加者の方々の投票とともに、ソトノバ大賞 がきまりました!

8つの賞も、審査員の真剣な議論と、プロジェクト実践者の方々の想いが伝わったものと思います。

今年も応募プロジェクト全てが賞の可能性がある、レベルの高い戦いでした。大賞の議論では審査員も非常に悩み、甲乙付け難い状況で、3年目を迎えパブリックスペース界全体のレベルが上がっているように感じています。バラバラなものが混ざっているのが、ソトノバアワードの特徴かも知れませんが、その中で、プレゼンや質疑の受け答えも見応えのある勝負であったように思います。

応募者の方からは、ソトノバアワード に参加して、実践を取りまとめる機会になった、やってきた実践に対して、客観的にコメントや好評をいただきまなびになったなどのコメントをいただきました。

3回目でしたが、今回の経験を生かし、ソトノバアワード2020に向けて、ブラッシュアップしていけたらと思います。

皆さま、どうもありがとうございました。

公開最終審査会の様子はレポートにて、公開予定です!

Twitter

Facebook

note