パブリックスペース用語集:「ストリート」

【ストリート:STREET】

もっぱら出発地‐目的地間を結ぶ交通・移動に寄与する通りが「Road:道路」である一方で、「ストリート」には歩行者の多様なアクティビティが存在し、そうしたアクティビティ創出に寄与する公共空間及び沿道建物(主に商業、業務、居住用途)の存在を踏まえた概念である。

streetdiagram

うち、いわゆる広幅員街路に関しては空間的特徴から3つに分類される。

(1) アベニュー
(Avenue):
地域の重要施設からのびる並木通り
(2) ブールヴァール
(Boulevard):
アベニューと異なり、結節点となる施設が必ずしもあるとは限らない。フランスで城壁跡に整備された通りが起源であり、北米都市では都市美運動期に建設された。
(3) プロムナード
(Promenade):
一般的に並木のある散策路で、広場のように集まった人々によるコミュニケーションが生まれている街路。中央帯が歩行者空間となっており、カフェや植栽が備えられている。スペインのRamblaと同義。

近年は都市の持続可能性の観点から、 ‘人間中心’あるいは‘Livable’なストリート空間創出の重要性が国際的に共有されており、OECD「Compact City Policies A Comparative Assessment」においても言及されている。
また、都市再生推進法人(2011年)や道路占用許可の特例(2011年)の制度化などに代表されるように、ますます民間組織がストリートのマネジメントにおいて担う役割の拡大に期待が寄せられている。

Text:三浦詩乃(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 交通と都市研究室 助教)