みなまきラボとは?郊外住宅地の次世代を考える駅前拠点と駅前広場【ソトノバLOCAL@みなまきラボ】

先日ご案内した「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」の開催までいよいよ2週間と迫ってきました。ということで今日は、「ソトノバLOCAL」開催に先立ち、我々ソトノバも運営パートナーとしてお手伝いさせていただいている相鉄いずみ野線・南万騎が原(みなみまきがはら)駅前に新たにできたまちづくり拠点「みなまきラボ」について詳しく紹介します!

「みなみまきがはら」ってどんなとこ?

「みなまきラボ」のある南万騎が原駅は、横浜市西部に位置する二俣川駅と藤沢市の湘南台を結ぶ相鉄いずみ野線沿線の一駅です。相鉄いずみ野線は、高度経済成長期であった昭和30〜50年代、急速な人口流入が進むなか進んだ住宅地開発地域を結ぶために開業した鉄道です。南万騎が原駅周辺も戸建住宅を中心とした住宅地が広がります。

一方で、みどりが豊かであるのもこの地域の特徴で、南万騎が原駅を出てすぐ西側には、1.9haにおよぶ「柏町市民の森」が隣接しています。緩やかな斜面の樹林地で一部は散策コースや林内広場として整備されており、駅前であることを忘れてしまうような高木に囲まれた開かれた空間です。

そんなゆとりある郊外住宅地といえる「みなまき」こと南万騎が原は、開発から約半世紀を迎えようとしている今、急速な高齢化や空き家の増加等の課題に直面しています。

柏町市民の森

柏町市民の森

みなまきにできた駅前広場と駅前拠点。南万騎が原周辺リノベーションプロジェクト

そんな課題を解決すべく横浜市は、2013年に相鉄いずみ野線沿線を「環境未来都市」として「持続可能な住宅地モデルプロジェクト」のモデル地区の一つとして位置づけ、相鉄ホールディングス(株)と連携し、環境問題や超高齢化への課題解決に向けた取り組みをスタートさせています。

具体的な取り組みに当たっては、相鉄グループによる成長戦略ロードマップ「Vision 100」で「いずみ野線沿線駅前街区リノベーション計画」として位置付けられでいます。これは、若い世代も沿線一体に呼び入れることで、各世代がバランスよく住み、住宅地としての再生を図るプロジェクトです。

【相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市 みらいに向けたまちづくりイメージブック2015】

相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市 みらいに向けたまちづくりイメージブック2015

このプロジェクトの一環として南万騎が原駅周辺でも「南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト」がスタート。再開発の第1期として「駅前広場」と「そうてつローゼン南まきが原店」が2015年9月にオープンしました。さらに、駅前広場に続き第2期として、「そうてつローゼン南まきが原店」に隣接する場所にカフェやクリニックなどの生活支援機能を担う商業施設が今年4月にオープンしました。その一角に「みなまきラボ」はあります。

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みんなでつくった駅前広場

これにより新たにできた駅前広場の設計は、stgk inc.によるもの。改札を出ると、車を排除した人のための駅前広場が広がるのが印象的です。実は、駅と街に約4mもの高低差が存在するという南万騎が原駅。これまで急な階段や坂道が駅と街とを分断していましたが、緩やかなスロープや人のたまり場ともなるような棚田状の広場空間がその分断を解消しています。段差を活かした駅前広場は、休憩スペースとしてだけでなく、イベントスペースとしても活用できる空間となっています。

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さらに、駅前広場をよく見てみると「南万騎が原のいいところ」が書かれたサインプレートが埋め込まれています。これは、駅前広場整備にあたり開催されたワークショップ「みなまき広場をみんなでつくろう!」で、実際に地域の小学生や大人が南万騎が原駅周辺のまちを探検し、地域の魅力をまとめつくりあげたもの。地域の人の想いが詰まった愛着ある駅前広場です。
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みんなの拠点みなまきラボ

今回の再開発で、駅前広場ともう一つ、今後の相鉄いずみ野線沿線のまちづくりを考えていくための拠点として整備されたのが「みなまきラボ」です。道路沿いに面してある約40㎡のフロアで、南万騎が原駅の開業から地域の成長を見守ってきた駅前の楠やけやきの木々でつくられた木製の家具が温かい空間を作っています。
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「みなまきラボ」は、今年6月1日にオープンをしており、今年度は、週替わりでクリエーターや大学生等の運営パートナーによってまちを楽しむための試みが展開されます。これまでに各運営パートナーにより、地元農家さんの朝どれ野菜を販売する「みなまき直売所」やソーシャル・ランタン・プロジェクト「みなまきホタル」等のイベントが開催されてきました。
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またオープンした6月1日、横浜市と相鉄ホールディングス(株)に加え、市内にある横浜国立大学およびフェリス女学院大学の4者による「相鉄いずみ野線沿線における『次世代のまちづくり』の推進に係る四者連携覚書」を締結し、ますますその取り組みに拍車がかかっています。

今後は、横浜で活躍する運営パートナーや大学が、色々な実験をこの「みなまきラボ」で実施し、郊外住宅の次世代のあり方がどう打ち出されていくのか。ソトノバも運営パートナーとして、各運営パートナーの取り組みを取材し、発信していきます!
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みんなで「みなまきラボ」を考える。8月5日「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」開催!

そこで、ソトノバが開催するのが、先日案内した「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」です。普段は、運営パートナーそれぞれが週替わりで活動している「みなまきラボ」ですが、この時は各運営パートナーが一堂に会し、活動レビューや次に向けた議論していきます。さらに毎回、横浜に限らず各地で楽しい面白い活動を仕掛けるゲストをお呼びすることで、知見を広げていきます。

8月5日、第1弾の開催となる「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」のテーマは、「自分たちでやってみる『場』の運営とは」。ゲストに千葉・HELLO GARDENの西山芽衣さんを迎え、「みなまきラボ」の今後の使い方を議論していきます。

HELLO GARDENのお話しが聞きたい!「みなまきラボ」についてもっと詳しく知りたい!郊外住宅地のあり方について考えたい!などなど、そんなことに関心のある方、8月5日に「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」でお会いましょう!

■「ソトノバLOCAL@みなまきラボ」イベントページ
https://www.facebook.com/events/206281009772255/ 

■みなまきラボ
アクセス 相鉄いずみ野線南万騎が原駅より徒歩1分
所在地 神奈川県横浜市旭区柏町127 相鉄ライフ南まきが原内
faceBook https://www.facebook.com/minamakilab/ 

<運営事務局>オンデザインパートナーズ
<運営パートナー>横浜国立大学、横浜市、相鉄ビルマネジメント、
            ハマのトウダイ、山手総合計画研究所、横浜コミュニティデザイン・ラボ、
            ソトノバ|sotonoba.place 、NOGAN、stgk inc.
           

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荒井 詩穂那

荒井 詩穂那

ソトノバ副編集長/(株)首都圏総合計画研究所研究員/NPO法人・ハマのトウダイパークキャラバン実行委員会メンバー  神奈川県横浜市出身。行動派。現場派。学生時代は、近代における東京・大阪・横浜の公園計画や小広場空間の採用について研究。現在は、都市計画コンサルタントとして働く傍ら、休みの日には地元横浜で、公園等の活用プロジェクトを実施。