グランピング的ストリート活用!? 福岡・はかた駅前通りに期間限定のバル出現

福岡市博多エリアの大きな拠点である博多駅と、商業施設のキャナルシティ博多。これらを結ぶはかた駅前通りの歩道が、国家戦略特区の枠組みを活用して、期間限定の飲食店街「ハカタストリートバル」に変身しました。エリアで人気の5店舗が出店し、3月10日から20日の11日間開催。その様子をレポートします。

心地いい&フォトジェニックがポイント

初めて訪れた印象は「都会のグランピング」。豪華で快適なアウトドアレジャーが楽しめるグラマラスキャンピングは人気ですが、その雰囲気がすごく出ており、利用者が居心地良さそうにしているのがとても印象的でした。

そして何といってもフォトジェニック! 写真映えするというのはInstagramなどのSNSで拡散しやすい。もちろん直接周りにも伝えたくなる動機にもなるので、シンプルですが効果は抜群でしょう。

筆者が滞在してる間も、地元の方や観光客も多くの人が足を止めて写真を撮ったり、笑顔で一緒にいる人と話してたりと楽しそうな表情を見せていました。

1703HSB001

Wi-Fiもあるので仕事をしてる方もいました。快適すぎて仕事になりそうにないですが(笑) Photo by Hiroki Shimono

1703HSB002

再整備中の通りです。車線を減らし歩道を拡張して、自転車専用道路を新設します Photo by まっくす

1703HSB003

ちょっと立ち止まって一休みしたくなるような快適空間です。 Photo by まっくす

博多エリアの人気店が集結!

博多エリアで人気のビストロ、日本酒、コーヒー、ドーナツの店舗が集まっており、このセレクトが意外と重要です。

人気店であればどこでもいいわけではなく、この界隈でお店を構えている店舗が出店することで、期間終了後もそのお店に足を運び回遊性が生まれます。出店店舗にとっても、一緒に博多エリアを盛り上げていこうというモチベーションになりやすいでしょう。

主催側と出店側の垣根を超えてパートナーとして一緒に取り組んでいく姿勢が、こういう取り組みを持続可能なものにする大事な鍵かもしれません。

1703HSB004

福岡のコーヒーカルチャーを牽引する「マヌコーヒー」と、九州各地のこだわりの素材を使って手づくりした商品を提供する「ケンジーズドーナツ」 Photo by 博多まちづくりミートアップ

1703HSB005

あんぱんだけしかないパン屋があるとの噂を聞いて気になってました。障害者がつくった商品のセレクトブランド「日々のてまひま」のブースです Photo by Hiroki Shimono

1703HSB006

このブースは夕方以降、九州の地酒を扱う「住吉酒販」の角打ちになります。 Photo by まっくす

博多らしさ=お酒がある楽しい場

こう言い切ってしまうと少し語弊があるかもしれませんが、お酒と美味しい食べ物と楽しいコミュニケーションがあるのが博多っぽいと思うのは私だけではないはずです。昼の雰囲気とは一変して、夜はワイワイガヤガヤとすごく楽しそうな様子が通りにあふれ出ていて、屋台の立ち並ぶストリートに共通するような魅力がありました。

「お酒がある楽しい場」が博多の文化的DNAにすりこまれていることが、開催期間中、毎夜満席に近いにぎわいを生み出した最大の要因ではないかと推察しています。

パブリックスペース活用にもローカライズが必要で、そのまちならでは、その通りならでは、その場所ならではの要素を上手く取り入れてました。

1703HSB007

昨年博多にオープンした話題沸騰中のビストロ「GARB LEAVES」。地元の食材にこだわり、目の前で焼き上げるBBQ串には行列ができていました。 Photo by Hiroki Shimono

1703HSB008

夜のにぎわいは昼間とは全く違う雰囲気で、帰り道でも思わず1杯飲んで行きたくなる魔力がありそうです。 Photo by Hiroki Shimono

通りの主役が車から人へ

はかた駅前通りの課題として、立ち寄るような店舗が少ないので、ただの通り道になってしまっていることが挙がります。

今回のような取り組みが、通り沿いの建物の低層階に物販や飲食店を誘致することにつながれば、日常的に歩いて楽しい通りになりますよね。さらに再整備によって、歩いて楽しいまちがこの通りを起点にどのように広がっていくのか、引き続き注目してお伝えしていきたいと思います。

1703HSB09

通りの印象がガラッと変わりました。夜はここが立ち飲みカウンターになるのは、博多らしいワンシーンです。 Photo by まっくす

ハカタストリートバル
期間:2017年3月10日(金)〜20日(月) 11:30〜22:00
場所:はかた駅前通り歩道
出店:GARB LEAVES、manu coffee、ケンジーズドーナツ博多、住吉酒販、日々のてまひま
主催:博多まちづくり推進協議会

Cover photo by まっくす

The following two tabs change content below.
下野 弘樹

下野 弘樹

まちとひとの未来の発明をテーマに多分野で新規事業やプロジェクト中心にプランナー・ディレクターとして活動。天神のオフィスビルにて若い世代が集まるクリエイティブな活動拠点「Future Studio 大名+」を運営。多彩な引き出しとつながりを活かして企業やまちの課題に対して新しい視点から創造的なアイデアを小さく生み育てる。公共空間などまちを使っていかに遊ぶかが最近のテーマ。