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ソトノバ・コミュニティの中身を大公開!ソトノバコミュニティ体験会2022

2022年5月25日に神田the C にて開催した「ソトノバ・コミュニティ体験会2022」。

ソトノバ・コミュニティ体験会2022の目的は、普段、ソトノバ・コミュニティ会員限定で行っている『ソトノバコミュニティ定例会』にソトノバ・コミュニティ会員以外の人が参加し、ソトノバ・コミュニティを体験することです。
当日はソトノバ・コミュニティに興味・関心のある人、対面・オンライン合わせて40名以上の人が参加しました。

ソトノバメンバーからは、泉山塁威(都市戦術家/一般社団法人ソトノバ共同代表理事・編集長/日本大学理工学部建築学科助教)、田村 康一郎(一般社団法人ソトノバ共同代表理事/クオルチーフディレクター)、小原拓磨(ソトノバ・パートナー/ソトノバ・ライター)、長谷川千紘(一般社団法人ソトノバ ディレクター/ソトノバ編集部)が登壇しました。

そんなソトノバ・コミュニティ体験会のイベントの様子をレポートします!

ソトノバの活動内容を詳しく解説! 

まずは泉山から、ソトノバの活動内容についての紹介です。

会場で配布したソトノバ・パンフレットを用いながら、主にソトノバのメディア・プロジェクト・クラブ活動・アワード・コミュニティについて紹介しました。

この記事でも少し、ソトノバの活動について触れてみようと思います。

_33A9907ソトノバ・パンフレットを見る様子

ソトノバの核であるソトノバ・メディア

WEBで「ソトノバ」で検索すると一番はじめに表れるのがソトノバ・メディアです。

ソトノバは2015年にウェブマガジンとしてスタートし、国内・海外の事例やソトの場所、パブリックスペースにおけるトピック、イベントの様子などを取り上げています。

現時点(2022年7月時点)でソトノバには800以上の記事があり、身の回りのソトを楽しく豊かに使いこなすために役立つアイデアを届けています。

ソトノバ・WEBページ

まちの将来像をソトノバで考える!ソトノバ・プロジェクト

パブリックスペースの活用方法、実践方法をアウトプットするために、社会実験やアクティビティ調査、エリアマネジメントなどを業務として行うのが「ソトノバ・プロジェクト」です。
まちづくりを担う自治体や指定管理者、運営者と多くのコミュニケーションを取りながら、まちの将来像を一緒に考えます。
ソトノバが築き上げてきたナレッジやノウハウからリサーチと提案を行い、共創し、居心地の良いパブリックスペースや継続的なエリアマネジメントにつなげていきます。具体例として、丸の内仲通り「利活用アイデア実験祭」や4日間限定のサードプレイス実験を行ったFLAT PARK、アクティビティ調査として行われた「渋谷中央街フェス」などがあげられます。
  
ソトノバが主体的に動くプロジェクトとして、路上駐車場を小さな公園に変えていく「Park(ing)Day Japan」の取り組みや、日本でプレイスメイキング普及していくための「Placemaking JAPAN 」の取り組みが例としてあげました。

屋外空間を使いこなすプロジェクトが集結!ソトノバ・アワード

2017年から毎年行うのがソトノバ・アワードです。2021年度は2022年3月にオンラインにて開催しました。
日本全国からソトの場(屋外空間プロジェクト)を募集し、応募した実践者がプロジェクトについてプレゼンをします。
部門ごとに応募された事例の資料、発表と質疑応答を受け、審査会にてソトノバ審査員が「共感」「独自性」「デザイン性」「アクティビティ」「持続性」の5つの審査基準をもとに、プロセス全体や実験のクオリティなどの視点から審査します。
ソトノバ・アワード審査会が終わると、部門ごとにプロジェクトの表彰式、賞状授与を行います。建築家や学生まで、多様な参加者が毎年応募し、多くのソトの場(プロジェクト)が集まります。

ソトノバ・アワードは、ソトノバ・コミュニテイ以外の方でも参加可能な活動です。

20200208-155104ソトノバ・アワード2019審査会の様子

ソト好きたちと活動の輪を広げよう広げよう!ソトノバ・コミュニテイ

ソトノバ・コミュニティでは、ダニエルキム「組織の循環モデル「関係の質」」を築くことを大切にしています。
ここでは活動報告会や定例会を行い、定期的にソトノバの活動を視覚化しています。

参加するソトノバ・コミュニティ会員の方は、ソトやパブリックスペースに関心のある人とつながり、交流し、ソトノバの活動を行うことで、各々活動の場や機会に活かすことができます。

ソトノバ・コニュニティ会員区分に応じた参加特典!

ソトノバ・コミュニティには、4つの会員区分があります。

アソシエイツ・実際にソトノバの活動に参加してみたい!現場にふれ、関わることがしたい。
・ソトノバメンバーの人と一緒に何かを作り上げてみたい。
コアファン・リアルに交流し、得た知識、情報や考えを動画として見返したい。
・自分たちでソトノバクラブ活動をたちあげたい。
・ソトに関するイベント告知をソトノバに掲載したい。
団体ファン・個人としてではなく、団体として活動に参加してみたい。
ファン・リアルに交流し、ソトに関することやパブリックスペースの最新情報を知りたい。
・ソトのことやパブリックスペースに関することについて共有したい。

詳しい参加特典は、「ソトノバ・コミュニティ」WEBサイトをご覧ください。

20190515-205018_addソトノバ・パブリックスペースの未来(2019年5月)

コアファンはクラブ活動を立ち上げ、ファンはクラブ活動に参加することができます。
ソトノバ・コミュニティ|クラブ活動は、ソトノバ・コミュニティメンバーの中で何か活動したい人たちがクラブ活動を立ち上げ、活動を行う活動です。

様々なトークやゲストを招いたラジオを配信し、トークやトピックについてゆるくオンラインで聞く「ソトノバ・ラジオクラブ」や、⠀読書を通してパブリックスペースや都市に関する知見を得、議論する「ソトノバ・リーディングクラブ」移動可能な足湯「モバイル足湯」をデザイン、制作し、足湯を用いた社会実験の開催を通じて場づくりの実践を行う「モバイル足湯クラブ」゙などが、ソトノバ・クラブ活動としてあります。

ソトノバ・クラブ活動

ソトノバ・コミュニティメンバーに聞く!ソトノバの魅力

ソトノバ活動内容の紹介の後は、ソトノバ・コミュニティメンバーから、自己紹介とソトノバ・コミュニティの魅力について話がありました。

ソトノバで活動の幅を広げ、チャレンジする仲間を見つける

最初に話したのは田村康一郎です。
田村さんは元々ソトノバ・メディアの読者でした。

実は、田村さんがプレイスメイキングに出会ったのはソトノバが発信した記事だったそうです。その後、田村さん自身がプレイスメイキングを学びにニューヨークに留学しソトノバ海外支部ライターとしてソトノバに関わるようになりました。

現在では、一般社団法人ソトノバの共同代表理事を務め、ニューヨークの先進的なパブリックスペース改革についての経験を日本で活かすべく、ソトノバやPlacemaking Japanで活動を行っています。

ソトノバ・コミュニティの魅力について田村さんは、

自分の専門能力を活かせる場であること、共通の関心を持っている仲間と、本業ではできないことにチャレンジできる点

と話しました。

自分の知識、能力をアウトプットできる環境、関心・興味のあることを人と話し合うことができる場所がソトノバ・コミュニティにはあります。

自分たちのやりたいことを語り、少しやってみるなど人々を巻き込み、やがて大きなプロジェクトにつながる。自分の好きなことを追及してみると、可能性が大きく広がると感じます。

_33A9928ソトノバの共同代表であり、メディアメンバーの田村さん(写真・左)

ソトノバで学んだノウハウで、会社に貢献!

続いて、小原拓磨にマイクが渡りました。
小原さんは、地方支部ライターとしてソトノバ・メディアに関わりはじめ、それからソトノバ・ライターとして4年、2022年からソトノバ・パートナーとソトノバ編集部という形でソトノバに関わることになりました。

小原さんはライターとして記事を執筆するとき、実際に現地に向かいコミュニケーションを取りながら書くといいます。

ソトノバのメンバーだからこそ、記事を書くうえで、プロジェクトに深く関わる行政の人や民間事業者の人と話をすることができる機会があり、やりがいを感じた場面が多くあったそうです。
また、自分の仕事にソトノバの活動が活かせることをソトノバの魅力の1つとして上げました。

ソトノバで経験した「Placemaking」のノウハウを本業で生かすことで幅が広がり、自分の成長と会社への貢献を実現することができた。

と小原さんはいいます。

ソトノバ・コミュニティの魅力として、「つながり」が強くあると感じました。自分一人では関わることが難しい地方の自治体担当者や、解決できないかもしれない疑問も、ソトノバのこれまでのつながりによって解決できる可能性があると感じます。

自分から何か行動してみることが大事になりますが、ソトノバ・コミュニティの活用方法は発信された情報を受け取るだけではないと感じます。

_33A9947ソトノバ・メディアメンバーであり、ソトノバ・ライターの小原さん(写真・右)

生活の質とパブリックスペース、そしてソトノバ

最後に、ソトノバディレクターの長谷川千紘から、実際に最近ソトノバのメンバーになってソトに興味・関心を得て、パブリックスペースの魅力をもっと様々な人に感じてほしいと思ったこと、まだソトノバ・コミュニティ会員外の人にソトノバ・コミュニティの伝えたいことについて話がありました。

「パブリックスペース」という言葉を様々な人が発信し、意味について深く考え、より良くするための行動をすることで、自分たちの生活の質(QOL)を上げていくことにつながります。

ソトノバが掲げる「ソトを居場所に、イイバショに!」をコンセプトにソトやパブリックスペースを豊かにしていく、ソトノバの活動に魅力があることを話しました。

_33A9926ソトノバ・ディレクター長谷川さん

 

ソトノバの気になるトコロを徹底解明!ソトノバ・コミュニティ質問コーナー

続いて、ソトノバ・コミュニティ体験会の参加者がソトノバに対して思うこと、質問、気になることに対してソトノバメンバーが質問に回答する時間になりました。

ソトノバ質問箱Slidoにはたくさんの質問が寄せられ、体験会参加者がソトノバに対して知りたいこと、興味、関心があることを発見することができました。

『ソトノバ・ユースクラブ』について、どういった活動をしているのかという質問に対して、名古屋からリモートで参加しているソトノバメンバーの西村隆登さんは、

立ち上げたばかりのクラブ活動で、ユースクラブのメンバーがどういったことに興味があるのか、考えを持っているのか探っている最中。パワフルで一緒に活動できる人と是非一緒にユースクラブを盛り上げていきたい。

と話しました。

インプットしたことからやりたいことをやってみる「アウトプット」の場所になる!

ソトノバだからこそできることについての質問に
田村さんは

例えばPlacemaking Japanなどの活動のように、リサーチをしてアウトプットをしたり、企画して実践することができる。企業ではなかなかできない。

小原さんは

受動的ではなく、能動的に動ける。自分の興味のあることに対して、実行ができる環境はソトノバ以外にない。

と話しました。

パブリックスペースにおいて、小さな実践を繰り返すことでパブリックスペースの活用可能性を広げ、まちの大きな魅力につながります。頭の中で考え、知識をインプットするだけではなく、手を動かし、ひととの出会いをつなげていける環境があるのは、ソトノバの大きな魅力だと感じます。

_33A9962slidoに寄せられた質問に答えている様子(左から田村さん、小原さん)

ソトノバのビジョンについての質問に対して、
泉山さんは

2015年ごろは社会実験も少なかった。その頃から「ソトを居場所に、イイバショに!」のコンセプトは今も変わらない。パブリックスペースを豊かにするために、リビングでくつろぐように都市でくつろぐ、日常の豊かな「パブリックライフ」を日本で広めていきたい。

と話しました。
泉山さんのお話から、『イイバショ』だと感じる理由は人それぞれで、その人の日々の目的に沿った活動ができる場所を増やしていくことが、ソトノバの活動を続けている1つだと感じます。
成し遂げたいことをゴールにするためには、空間を使う人たちの生活・仕事・考えが違う中で試行錯誤が必要です。
大きなビジョンを掲げ、ソトノバの活動が行われます。

_33A9887イベント中、笑顔で話す泉山さん

質疑応答の時間、大きくうなずきながら聞いている人やメモをとりながら聞いている人、熱心にパンフレットを眺めながら聞いている人がたくさん見られました。
ソトの場所が好きな人、ソトノバの活動に興味がある人、ソトノバでやりたいことがある人がたくさんいると感じます。

_33A9908質問内容をメモする参加者の方

最後はソトノバ・コミュニテイ体験会の参加者の皆さんでグループフォトです!
皆さんソトノバポーズ、しっかりできています。

_33A9975ソトノバ体験会グループフォト(2022年5月25日)

ソトノバ・コミュニティ体験会が終了後も、ソトノバメンバーに質問をする人、参加者同士が交流し、自身の仕事や活動について情報共有する交流時間が流れました。

今回のソトノバ体験会に対面で参加した人の中にはソトノバ・コミュニティ会員もいて、ソトノバの今の活動やこれからやってみたいことについて話をする機会がありました。

そこでは、オンライン上では伝わりづらかったソトノバ・コミュニティ会員のソトノバに関する興味・関心・想いを感じることができ、対面イベントならではの良さを感じられました。

この記事を読んで、少しでもソトノバ・コミュニティに興味を持ってもらえれば嬉しいです。
ぜひ、ソトノバ・コミュニティにご参加ください!

ソトノバ・コミュニティ会員募集中!

ソトやパブリックスペースに関心のある人とつながり、交流し、一緒に活動したい。これまで以上に、ソトノバへの参加の入口を広げ、活動のできる、「ソトノバ・コミュニティ」を立ち上げました。

あなたの好きなソトことを、たくさん聞かせてください。ソトノバとつながり、交流し、一緒に活動を盛り上げてくれる方の参加をお待ちしております。

詳細は特設サイト(ソトノバ・コミュニティ (sotonoba.jp))をご覧ください

7/26】ソトノバ・コミュニティ7月定例会開催!


ソトノバ・コミュニティ7月定例会を開催いたします。
7月のソトノバ・コミュニティ定例会は上野仲町通りのまち歩きを行い、「しのばずテラス」の店先で道路利活用や社会実験について議論・交流をします。

日時:
7/26(火) 19:00〜20:30
会場:対面・オンライン
参加:ソトノバ・コミュニティ会員限定
※今回の定例会はリアルタイムでのオンライン参加ができません。
後日、定例会の様子を動画で共有いたします。
集合場所:シノバズブルワリーひつじあいす 店前
https://www.uenobeer.com/

※参加の場合は、ソトノバコミュニティに入会ください

詳しくはこちら。


パブリックスペース特化型Webマガジン│ソトノバ

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