ストリート|道路空間
アクティビティ調査で社会実験を評価する!「第5回 渋谷中央街フェス」レポート

今年の夏は、日本中で猛暑となりましたね。そんな夏をさらに暑(熱)くするお祭りが、今年も渋谷中央街で開催され、ソトノバはアクティビティ調査を実施しました。
筆者も参加した「第5回 渋谷中央街フェス」の様子をお伝えします。
Contents
「渋谷中央街フェス」とは
「渋谷中央街フェス」(以下、フェス)とは、その名の通り渋谷中央街にて開催されるお祭りで、今回で5回目を迎えます。
中央街は、当日12:00-19:00に交通規制が実施され、テーブル、椅子、パラソル、芝生、『スノーピーク』のテント、バスケットゴール、キッチンカーが設置されました。商店街のお祭りとエリアマネジメント組織とのコラボレーションです。
アクティビティ調査の様子をご紹介!
ソトノバでは、中央街フェス開催時のアクティビティを図るために、いくつかの調査を実施しました。中央街では、2017年に続き、2年連続の調査です。
アクティビティマッピング
フェス利用者のアクティビティの種類、姿勢、滞在時間、性別や年代などを観察し、ストリートごとにマッピングしました。
多様なアクティビティが見られましたが、フェスの中心が飲食イベントだったこともあって、「食べる」、「飲む」、「会話」が特に多い結果となりました。人気だったのはテント!猛暑ではありましたが、数時間滞在しているグループも見られました!長時間滞在したくなる「居場所」として、テントがその役割を果たしてしていたということがわかります。
歩行者カウント
歩行者数や人の流れの傾向を把握するため、男女別・方向別に歩行者数を計測しました。
ほとんどの地点において、男性の歩行者が多く見られるという結果でした。京王井の頭線渋谷駅に近づくほど歩行者数は多くなり、また、地点によっては、帰宅時間帯(17時台)になると歩行者数が急増しました。
アンケート
フェス利用者の満足度、評価を探るため、利用者にアンケートをしました。
ストリートのデザイン・空間については、パラソルやテント、芝生について、多くの人が「気に入っている」と回答しました。一方で、改善してほしい点としては、「座る場所が少ない」、「長テーブル・長椅子が欲しい」、「もう少し賑わいがあると良い」などの声が聞かれ、空間のつくり方に改善の余地があることがわかりました。
フェスの様子をレポート!
フェスの目玉イベントは「シブヤカレーバトル」(以下、カレーバトル)!中央街16店舗が参加し、フェス限定のオリジナルカレーを提供します。レギュラーサイズは500円、バトルサイズ(レギュラーサイズよりも小さめ。食べ比べに最適!)は100円。浴衣の方はバトルサイズが無料です。会場に設置されたホワイトボードでひとり1票投票することができ、優勝店舗が決まります。
カレーバトル参加店には、すぐに長蛇の列が。
こちらはテント、バスケットゴールが設置された通り。
工事中の旧東急プラザ渋谷前には、キッチンカーが2台登場。
グルメとスポーツを満喫!「公園」や「広場」のような空間も
「渋谷の真ん中にキャンプが登場!グルメとスポーツで『夏』気分を楽しもう」のキャッチコピーのもと開催された今年のフェス。メインイベントのカレーバトルを中心に、中央街全体が大きな盛り上がりに包まれました。
今年のフェスは、昨年と比較してエリアが拡大、そして、バスケットゴール、テント、キッチンカーが新たに設置されました。テントに数時間滞在する方、テントからわずかにはみ出た芝生で休憩している方もおり、渋谷の繁華街ではあるものの、さながら公園でのんびり過ごすかのよう。
「飲み屋」のイメージが強い中央街。猛暑ではありましたが、フェスでは多くの人たちがいつもと違った中央街を楽しんでいたように感じます。
来年のフェスでは、どのような「夏の中央街」を見ることができるでしょうか?
All photos by Yuya ISHIDA
第5回 渋谷中央街フェス
日時: | 2018年7月22日(日)14:00-18:00 |
主催: | 渋谷中央街 |
後援: | 渋谷区 |
協力: | 東京キリンビバレッジサービス(株)、サンロッカーズ渋谷、(一社)渋谷駅前エリアマネジメント、東京急行電鉄(株)、東急不動産(株) |
公式ホームページ: | http://shibuyachuogai.com/blog/ |
調査監修・実施 | 一般社団法人ソトノバ |
アクティビティレポートを公開!
今回のアクティビティレポートを公開します。今回は調査結果の一部ですが、社会実験の成果や評価をどのように行っているか、是非ご覧いただければと思います。