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リバー・ウォーターフロント|水辺

名古屋・堀川を大人のたまり場に変化させる!2019年秋の水辺体験イベント

これまでソトノバでは、堀川の都市河川の魅力を感じられるユニークなアクティビティの紹介や、水上結婚式の体験レポートを取り上げてきました。

堀川では名古屋の水辺が大好きな人々がイベントを企画したり、都市河川を遊び場にしてしまうなど、個々人の取組みが相乗効果となって盛り上がっていることを紹介してきましたが、これまで河川という公共施設を維持管理や許認可を行う行政がどのように関わっているかについてはあまり触れてきませんでした。

まちの公共施設を持続的に利活用していくには官民連携が重要なキーワードです。今回はイベントの実施を支える行政ー名古屋市の役割にも目を向けてみたいと思います。

そこで今回注目したいのは、2019年10月25日と26日に開かれたWater Magic Festival 2019と、同日から11月4日まで常設される名古屋市の社会実験「堀川ヒュッテ(Horikawa Hutte)」。私が訪れた10月26日のイベントの様子を紹介し、名古屋市の取組みについてもレポートします!

名古屋のソト・イベントを一気に楽しめるWater Magic Festival 2019

「堀川に行けば何かある」と確信できるほど、近年は季節問わず週末になると堀川で様々なイベントが行われています。

今回は秋の穏やかな日のソトを楽しむのに絶好のWater Magic Festivalが、納屋橋エリアで開かれました。

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Water Magic Festival 2019チラシ。今年で17回目の開催!

イベントの特徴は、堀川だけでなく名古屋市内を盛り上げている企画が2日間に集まったこと。

10月25日の金曜日には、堀川の夜の飲食イベントとして恒例となった「なやばし夜イチ」、名古屋市内各地で地元食材などのマルシェが並ぶ「ポートランドリビング」、そして26日の土曜日にはマルシェとライブが楽しめるNanairo Market主催の「虹のした音楽祭」、船の上でビールと音楽が楽しめる「カブトビールバー」が開催されました。

川沿いのあちこちでイベントが同時進行していたため、堀川沿いの遊歩道と納屋橋は歩いて楽しい空間に。

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虹のした音楽祭。合間にMCとお客さんの雑談が繰り広げられるのは地元ならではの雰囲気。
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Nanairo Marketのマルシェのコーナー。穏やかな休日の光景が広がっていました。

さらに、私が訪れた10月26日は堀川の新しい楽しみ方を提案するStand Up Paddleboardに乗ったSUP族もハロウィンの仮装で登場。名物のゴンドラ体験会も開催中で、水面はボート、SUP、ゴンドラなど、多くの乗り物が行き交っていました。

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SUP族の背中にはオレンジ色の風船が。風船は会場を訪れたこどもたちにプレゼント。

ビールを片手にくつろぐ、大人のたまり場

今回のイベントのもうひとつの特徴は、大人がソトで思い思いの時間を過ごすことができる、いわゆる滞留しやすい空間づくり。特に川に近い場所に位置するカブトビールバーと堀川ヒュッテの楽しみ方をご紹介します。

まず、船上ライブが行われるカブトビールバー。川の真ん中に浮かんでいる船で開かれていました。

橋のたもとで乗船チケット兼ビール1杯がセットのチケットを500円で購入し、ボートに乗り込んで向かいます。

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川の景色を楽しんでいるとあっという間にカブトビールバーへ到着。
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船のなかにはビールサーバーと座席があり、バーのような空間に! 
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船上のライブを聞きながら、堀川沿いのレストランTWILO(トワイロ)が提供する愛知県半田市の地場ビール(カブトビール)を頂きました。

カブトビールバーでは船のなかから川の景色とビールを楽しむことができました!

そして堀川を真上から眺めることができる堀川ヒュッテ。

川沿いにデッキを設置して川床(かわどこ)ができており、堀川ではこれまで見たことのない休憩スペースが生まれていました。

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堀川側からみたヒュッテの外観。
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こどもたちもハロウィンの風船で遊びながら楽しそう。

堀川ヒュッテを開催する名古屋市の想い

ヒュッテはドイツ語で山小屋という意味。人が集まる場所を連想できる名前ですが、どのような経緯で堀川ヒュッテがつくられたのでしょうか。

堀川ヒュッテの取り組みを紹介してくださった名古屋市河川計画課の和田さんに尋ねたところ、

現在、堀川の下流から進行している護岸整備に合わせて、川沿いの民間事業者に対して河川に近い空間利用のモデルを提示することを目的としている

と教えてもらいました。

私自身、堀川をよく訪れるようになって、堀川沿いには水辺方向に窓や小さな入り口が設けられている場所があることを発見しましたが、その数はまだ少なく、駐車場や裏側として川側の土地の魅力を引き出せていない建物も多くあります。

川沿いの利用方法は建物の改築や建て替えを見込んだ長期的な課題となりそうですが、今後の事業者の取り組みによっては、より川との距離を活かした土地利用が可能になりそうです!

また、堀川ヒュッテの開始にあわせて川沿いのエリアを活用するためのサウンディング調査が始まりました。

堀川沿いの空間や周辺の登録有形文化財であるビルをより有効的に活用していくため、名古屋市が利用主体となる事業者や利用方法の提案を募集しています。来月の11月より提案書の受付が始まり、審査をとおして、2020年3月には実施内容の結果発表が行われるようです。

民間活力を積極的に活用して、今後ますます堀川が盛り上がっていくことを期待したいですね!

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写真右側は名古屋市河川計画課の和田さん。行政という立場で堀川のイベントの企画運営を担当されています。

2019年秋の堀川の様子や最新の状況を感じることはできましたか?


堀川ヒュッテは11月4日まで開催しています。お近くの方、気になる方はぜひ足を運んでみてください!

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堀川ヒュッテチラシ。毎日夜9時まで開催しています!

(All photos by Kunika Konaka)

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