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レポート
パークキャラバンとコラボ企画で出てきたパークアイデアとは!?「PARKable SHARE !!〜パークを楽しむアイデアミーティング〜」【ソトノバTABLE#5公式レポート!】
5回目をむかえたソトノバTABLE。今回はソトノバが注目してきたパークキャラバンとタッグを組んだ企画を実現!横浜を舞台に、もっと公園を楽しむアイデアの種を見つけていきました。トークセッションからワークショップまで、ソトノバライターでもある荒井詩穂那によるトータルコーディネートです。
Contents
コミュニティボールパークのコンセプト
1人目のプレゼンテーターとしてお迎えしたのは、パークキャラバン/オンデザインパートナーズ代表・西田司さんです。トピックは、ミーティング会場でもある横浜スタジアム「コミュニティボールパーク化構想」!
西田さんによると「コミュニティボールパーク」のコンセプトはアメリカ発祥とのこと。スタジアムが広場のようにまちに開かれたぺトコパーク、野球ファンでなくても試合の雰囲気を楽しみつつBBQを楽しめるセーフコフィールドがモデルとなっています。
横浜スタジアムでも、球団が‘横浜DeNAベイスターズ’として生まれかわった2012年から、本拠地を「コミュニティボールパーク」に!とユニークな取組みが。例えば、試合をスクリーンに映しながらのベイビアガーデン、相撲の升席のようなリビングBOXシートへのリニューアル、練習風景を覗くだけでなくスタジアム内部をバックに写真もとれるDREAM GATE、そして今回の会場+B BALLPARK COFFEEを拠点とした、公園とスポーツをつなぐライフスタイル提案などなど。
このようにスタジアムを活かして地域の人々をつなげる取り組みを重ねた結果、観客数も従来比65%アップしたそうです。
今後は、横浜公園も飛び出し、面的にスポーツ×クリエイティブのプログラムを展開、さらにはスタジアムの構造自体をまちにひらく’BALLPARK’構想もあるとのこと。益々目が離せません!!
公共空間を『ジブンゴト』に
続いては、NPO法人ハマのトウダイ理事長・岡部祥司さんからの話題提供。
竹中工務店営業部を経ての転身、青年会議所での活動をきっかけとしたNPO設立の経緯など、まず自己紹介いただきました。
岡部さんのモットーは「ジブンゴト化する人をつくろう」。
妄想したら即実行!ということで、これまでも数々の取組みを実現されています。その一つが地域の企業、大学などと連携し、街区公園で子どもも大人も楽しめる遊び場づくりを行ってきた「PARK CARABAN」です。
*snow peakが無償協力した高島水際線公園でのキャンプ体験、横浜市保土ヶ谷駅前公園での子ども提案型の移動式遊具づくり、公園で文字通り働いてみたOutdoor Office Projectなど、公園空間を「ジブンゴト」化するプロジェクトが目白押しです。ソトノバTable#5コーディネーター・荒井さんが運営されている、女性ならではのアウトドアリビングを実体験する「アウトドア・リビング」もその一つです。
公園をまちのリビングに! ~パークキャラバン/アウトドア・リビングの可能性~
イベントレポート:「横浜市都市デザイン研究会」で語られた「パークキャラバン」がまちや人に与えるもの
公園とPARK
セッションまとめでは、客席の横浜国立大学の野原卓先生も議論に加わり、日本と海外の「公園」と「PARK」のあり方の違いに焦点が当てられました。(以下敬称略)
荒井:PARKと公園には概念に違いがあると思うのですが?
西田:日本は禁止事項を示す「管理目線」、一方アメリカでは、危ないことを危なくないように、やりたいことを実現するために足し算していく「運営目線」、その違いがあります。
また、アメリカでは公園周辺で不動産価値があがり、店舗や住民も増加しています。得られた利益は公園に還元され、イベント照明・清掃に。とはいえ、こうした動きはここ15~20年のことで、日本もすぐ追いつけると思います。
野原:3年前ニューヨークにいって感じたのは公共空間への貪欲さ。一見堅そうなところにもパラソルを置いてみて、うまく使いこなせないかとまさに「ジブンゴト」化しています。一方で、日本の下町のような人がにじみ出しているところは、みちの使い方に長けているまちではないかと思います。まずは日曜日の夕方、自分のまちの公園に出かける、ここから始めることが大事です。
荒井:これからは行政と市民をつなぐ役割が大事で、ハマのトウダイがそこを担っていると思います。(ニューヨークの)「HOW CAN I IMPROVE MY PARK?」のように、アクションを起こす人が読みたくなるデザインで、ルールを翻訳する冊子を作っていきたいなと。
たくさんのパークアイデアのあふれるワークショップTIME!
そしてワークショップへ
後半パートのワークショップでは、自分が対象にしたい場所を具体的に思い描きながらの、公園の使い方アイデア出しへ。「都心-住宅地」、「昼-夜」の2軸が描かれた用紙を使ってまとめ、企画書/アクションプログラムとして発表してもらいます。
参加者の皆さん同士で思い思いの「妄想」をシェアしているうちに、笑顔があふれていました。うまくまとまって歓声が上がるグループも!
ワークショップが終われば、ソトノバドリンクスで交流を!
仲良くなったパーク仲間で、食事と共に懇親を深めます。今回のフードは、横浜・関内地区内の地産地消レストラン8080。有機野菜を使った健康にいい料理で、パークらしいですね!
公園はもっと変わっていく、明日から変えられる、そんな予感を感じたひと時となりました。
photo by 遠藤翼(ソトノバライター)
【ソトノバTable#5概要】
日時:2016年4月25日(月)19:30-22:00
会場:+B BALLPARK COFFEE(神奈川県横浜市中区横浜公園)
主催:ソトノバ|sotonoba.place、ハマのトウダイ
協力:株式会社横浜DeNAベイスターズ
プログラム:
[前半]トークセッション
西田 司氏(パークキャラバン/オンデザインパートナーズ)
岡部祥司氏(NPO法人ハマのトウダイ/アップテラス)
野原卓(横浜国立大学准教授:当日ゲスト)
コーディネータ:荒井詩穂那(ソトノバライター/株式会社首都圏総合計画研究所)
[ワークショップ]「PARKable SHARE!〜パークを楽しむアイデアMTG〜」