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緊急開催で大注目!「 #コロナ道路占用許可 」どう使う?専門家が解説|ソトノバTABLE#34

国土交通省道路局による「新型コロナウイルス感染症の影響に対応するための沿道飲食店等の路上利用に伴う道路占用の取扱いについて」(即日解説)が発表された翌週、2020年6月13日、ソトノバでは国土交通省の道路局企画専門官をゲストに招き、オンライン勉強会を開催しました。(緊急開催「コロナ道路占用許可」ーゼロから始める路上客席の実践ーソトノバTABLE#34)全国から240名が集まり、イベント中には質問が殺到。話題の会となりました。

当日説明された資料と質疑回答はこちらに公開しています。

アーカイブ動画はソトノバ・コミュニティ会員内で限定公開しています。(ソトノバ・コミュニティへの入会はこちら

本記事では、『緊急開催「コロナ道路占用許可」ーゼロから始める路上客席の実践ーソトノバTABLE#34』のイベントレポートを紹介します。

※ソトノバのコロナ関係の情報や取り組みは,「ソトノバ・コロナ特設サイト」にまとめてあり、一覧で情報がチェックできます!詳しくはこちらからご覧ください。


国交省道路局企画専門官・高橋さんが紹介「新型コロナウイルス感染症による道路占用許可の緊急措置について」

最初のプレゼンテーターは国土交通省道路局・路政課道路利用調整室企画専門官(警察庁から出向)の高橋潤さんです。国土交通省の道路占用許可の仕組みと、警察庁が所管する道路使用許可を連携させながら、道路の安全を守っていく立場としてどうすべきかという高橋さんの視点は、飲食店事業者だけでなく地方公共団体や民間団体などまちづくりに携わる多くの人にとって大事なテーマとなりました。

高橋さんは、緊急措置の活用にあたり、どこで誰が使える仕組みなのか前提条件を整理して説明しました。新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等に対し、地方公共団体が窓口となり合意形成を積み上げて実施が可能となります。高橋さんは、緊急措置実現のために、道路管理者が緊急措置を導入している必要があることから、現時点での導入都道府県・政令市を紹介しました。

さらに佐賀県「ナイトテラスチャレンジ」など、日本各地で行われている「コロナ道路占用許可」の先進的な事例を挙げながら占用主体を中心とした関係者の協力体制について説明しました。道路占用の協力体制は自治体主導型と、民間主導型の2つに分けられると説明した上で、今回の措置利用では地方公共団体が十分にコミットすること、もしくは民間団体と連携し地方公共団体へタスクが適切に分散されアドバイスの提供ができること、が飲食店等のサポートにつながる重要なポイントであると話しました。

道路占有に関する先進的事例の紹介コロナ道路占用許可に関する先進的事例の紹介

今後の展開として11月30日、行楽シーズンの終了、を1つの区切りの目安として路上利用の実施を検討していること、さらに歩行者利便増進道路制度(令和2年11月頃)の活用も視野に入れるべきと解説し、プレゼンが終了しました。

緊急措置実現の為には連携体制が必要緊急措置実現の為に必要な連携体制について

ソトノバ・泉山さんが紹介「コロナ道路占用許可の読解とこれからのストリート」

続いてのプレゼンテーターは泉山塁威さんです。コロナによってエリアマネジメントや公共空間活用がどのように変わっていくのかという視点の元、本イベント開催時にはすでに路上販売を開始していたミャンマーの事例を踏まえながら紹介していきます。

泉山さんは、戦後の闇市のように飲食店が無秩序に道路空間を使うことになってはいけない、と緊急措置活用の注意点を指摘しながら、これまでの道路占用に関する特例とどのように違うのか、つくば市を事例に挙げ自治体がどのような対応をしてゆくべきか、「交通量が多い場所」や道路幅等の基準について解説しました。

無秩序に広がる戦後の闇市の様子85無秩序に広がる戦後の闇市の様子

米国・サンフランシスコ市では「Slow Street Program」という車道を歩行者天国にして自転車道とした取り組みが行われ、ソーシャルディスタンスをいち早く確保した事例がある。これの実現には、素早いトップダウンの意思決定や後から出てくる問題に対する柔軟な修正をするマインドがポイントとなった。また、同市のオープンカフェのガイドラインでは図面ベースで利用規制が提示されていたり、オンラインで申請できるなど日本も参考にすべき点が多くあるといいます。

また、歩道が狭いまたは歩道のない道路への対応については、歩道のないボストンでパークレットの活用やカーブサイドマネジメント(一車線の車両規制による道路空間の活用)、地域でのデリバリーサービスなどまちづくりにおけるソーシャルディスタンスの選択肢は多様であることから、歩行者利便増進道路など先を見据えた活動を検討すべきと解説しプレゼンが終わりました。

「歩きやすい都市づくり」に向け先を見据えた空間の検討「ウォーカブル:居心地よく歩きたくなるまちなか」に向け、先を見据えた空間の検討

ディスカッション&アフタートーク「高橋さん、泉山さんに聞きたいことを聞こう! 

2人のプレゼンを終えた後、西田司さんがコーディネーター役となり、緊急措置利用のポイント部分を詳しく質問していきました。質疑回答はソトノバ『「コロナ道路占用許可」アーカイブ|路上客席の実践に役立つ資料・質疑公開!』記事で公開されています。

緊急措置のポイントについての解説をする場面緊急措置のポイントについての解説をする場面


アフタートークとして質疑応答の時間では、Sli.do(質問投稿アプリ:スライドゥ)を利用し参加者からの質問に対してプレゼンターの2人が答えていきました。Sli.doには約200件の質問が集まり、道路空間活用の新たな仕組みに多くの人が戸惑いを隠せない様子です。予定されていた時間を大幅に超えて、プレゼンターの2人が丁寧に答えます。

西田さんは、

コロナ道路占用許可を全国的な動きに広げていくためにも小さな動きから定着させ、安全検証や地域にとっての必要性を考えてゆくこと、そしてこうした動きで店舗サポートができると良い

とコメント。まとめました。

高橋さんは、

全体のまとめとして簡単にできる話ではない、地方公共団体や関係団体の地道な積み重ねで実現するもので、国土交通省としてもできる限り応援したいと思っている

とコメントしました。

泉山さんは、

各地で素早く実現できるようにしたいと思う、今回のイベントの申込みがたくさん集まったので、実践したいという声や悩み相談のプラットフォームとしてソトノバでサポートができれば

とまとめました。

にこやかにイベントが終了する(差し替え)にこやかにイベントが終了する(左上:高橋さん、右上:西田さん、下:泉山さん)


新型コロナウイルスの感染拡大によって甚大な影響を受けた飲食店や小売店の方が多くいる状況では、当事者だけでなく地域の関係者を含めて助け合える場を作ってゆくことが重要です。ソトノバでは今後もコロナに関する情報を発信していきます。みなさんと共有し、知恵を出し合いながら乗り切り、新たなソト空間の価値を創出できればと思います。

イベントへ参加されたみなさま、どうもありがとうございました。

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