ストリート|道路空間
レポート
全国初!国家戦略特区と道路占用許可特例を合わせて活用した道路空間イベント「うめきたFESTIVAL2016」レポート
先日ソトノバでご案内がありました「うめきたFESTIVAL2016」に参加してきました。
2016年4月に、まちびらきから3年目を迎えるグランフロント大阪では、まちをあげてのイベント「うめきたFESTIVAL2016」が行われていましたが、このイベントの中で、道路空間を利用したダンスイベントや自転車イベント、歩道空間を利用したパーティイベントが行われており、多くの賑わいが生まれていました。車道や歩道を利用するため「国家戦略特区(国家戦略道路占用事業)」と「都市再生特別措置法(道路占用許可の特例)」の枠組みを活用した取組みです。今回は写真とともにレポートをお伝えします。
ウェイターズレース
グランフロント大阪の西側道路(車道)を封鎖、まずイベントの口火を切ったのは、グランフロント大阪の飲食店の従業員同士の対抗イベントで、お盆に乗ったワインボトルやグラスがこぼれないようにしながら速さを競い合うウェイターズレースでした。同じグランフロント大阪で働く従業員であるせいか、対抗心を燃やしながらのレースで、沿道で見ている方も応援に熱が入っていました。
Sparkling BAL STREET
グランフロント大阪の北館と南館の間にある「けやき並木」では、歩道の一部を都市再生特別措置法の特例道路専用区域の指定を受け、普段から歩道の隣接店舗がオープンカフェを行っています。今回のイベントでは、ほぼ指定範囲の全てを使用し長机を直線に並べ、シャンパングラスを傾けながら会話を楽しむ風景がみられました。
オープニングパレード
うめきたFESTIVAL2016の初日である3月25日の夜には車道から「うめきた広場」までパレードが行われ、広場で開催されたオープニングセレモニーを盛大に盛り上げていました。四条畷学園の吹奏楽部が作るパレードの音楽をバックに、梅花女子大学のチアリーディング部や梅花高等学校舞台芸術コースの学生たちが、頭に光る球体のバルーンを掲げ、ゆったりとした神秘的な踊りで広場まで向かっていきました。
クライマックスはセレモニーの中で行われた点灯式で、広場の中央に置かれた球体のバルーンへ光が灯った後、学生達が頭上に掲げるバルーンが点灯し、神秘的な踊りとともに観客を大いに沸かせました。
ストリートダンス
3月26日土曜日は、道路上でアクティブなイベントがいくつか行われていました。そのひとつがストリートダンスでした。こども達がハイレベルなダンスパフォーマンスをしていたり、TRFのSAMさんがレクチャーする参加型のダンスエクササイズも行われ、ダンスの楽しさに触れられるイベントでした。
うめきた自転車&スマートモビリティフェスタ
電動最新のスマートモビリティの体験試乗が行われ、軽快に電動二輪車を乗りこなす人々もいました。電動二輪車は、公道での利用が法律上許されていないため、車道を走行できる試みは貴重な機会であったのではないでしょうか。
また他にも最新自転車の試乗や、自転車で安心して車道を走行するためのトークショーなども行われていました。
SORA YOGA
午後は風も少なくなり春の日差しを感じられる陽気となってきた頃、道路上で100人もの人々がヨガをしていました。よくヨガでは様々なイメージをモチーフにしたポーズを行いますが、今回見たヨガでは自分の身体をひとつひとつ確認していくようなヨガで、途中にはペアとなりお互いに体を預けるようにコミュニケーションを図るポーズもありました。
おまけ
グランフロント大阪と西側道路の間には「せせらぎのみち」という水景があるのですが、西側道路でのイベント中、隣接する水景で楽しげに飲食をする方がいらっしゃいました。道路での賑わいがうまく滲み出した風景として、思わずシャッターに収めてしまいました。
以上、国家戦略特区と道路占用許可の特例制度を合わせたイベント「うめきたFESTIVAL2016」のイベントレポートでした。
テキスト・写真:脇谷翔太郎(一般社団法人グランフロント大阪TMO)