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ソトノバ本・初出版!「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」

2015年,「Tactical Urbanism: Short-term Action for Long-term Change」が出版され,日本を含め世界中で,タクティカル・アーバニズムが広まりました.

国内では,2019年に,「Tactical Urbanism Japan 2019」をタクティカル・アーバニズム・ジャパン,一般社団法人ソトノバが主催し,Tactical Urbanism著者及び提唱者のマイク・ライドンさん,アンソニー・ガルシアさんが来日.国際シンポジウムを含めたいくつかのリアルイベントを開催しました.

このTactical Urbanism Japan 2019の登壇者が中心となって,執筆した日本初のタクティカル・アーバニズム本となる,「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」が6月9日に出版されます.

そして,この本はソトノバ本・初出版となります.ソトノバではこれまで,様々なタクティカル・アーバニズムの記事やイベントを行ってきました.そこから集まったナレッジやネットワークがまさにこの本につながったと考えます.


タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える

TU本cover_アートボード 1
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学芸出版社WEB紙面見本,目次,著者略歴,はじめに,おわりに全文公開

編著者 泉山塁威、田村康一郎、矢野拓洋、西田 司、山崎嵩拓、ソトノバ
著者マイク・ライドン、アンソニー・ガルシア、中島直人、村山顕人、中島 伸、太田浩史、鈴木菜央、岡澤浩太郎、松井明洋、安藤哲也、尾﨑 信、榊原 進、岩本唯史、池田豊人、渡邉浩司、今 佐和子、泉 英明、村上豪英、忽那裕樹、笠置秀紀、宮口明子、苅谷智大、西山芽衣
発行所株式会社学芸出版社
発行年2021 年6 月15 日
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目次

はじめに:
タクティカル・アーバニズムの日本的意義 泉山塁威

01
タクティカル・アーバニズムとは

マイク・ライドン/アンソニー・ガルシア/翻訳・編集:田村康一郎

1-1 タクティカル・アーバニズムとは何か
1-2 タクティカル・アーバニズムの実践
1-3 実践から得た六つの教訓
1-4 日本の都市戦術家へのメッセージ

02
タクティカル・アーバニズムを読み解く視点

2-1 ニ ューアーバニズムなき日本のタクティカル・アーバニズム 中島直人
2-2 プレイスメイキングの手法としてのタクティカル・アーバニズム 田村康一郎
2-3 都市プランニングの変革とタクティカル・アーバニズム 村山顕人
2-4 政策・計画へつなぐ実験・アクションの戦略 中島 伸
2-5 建築家が都市にコミットするための実践的アプローチ 西田 司

03
小さなアクションを始める

3-1 小さなアクションの始め方 山崎嵩拓
3-2 東京ピクニッククラブ(東京):まちに参加する創造力を高める 太田浩史
3-3 アーバンパーマカルチャー(世界各地):消費者を生産者へ変える暮らしのデザイン 鈴木菜央/岡澤浩太郎
3-4 COMMUNE(東京):都市の余白の使い方をアップデートし続ける 松井明洋
3-5 PUBLIC LIFE KASHIWA(柏):仮設の公共空間をまちの居場所にする 安藤哲也
3-6 みんなのひろば(松山):まちに日常の賑わいをもたらす拠点 尾﨑 信
3-7 定禅寺通(仙台):ストリート活用から都心の回遊性の創出へ 榊原 進
3-8 MIZUBE COMMON(和歌山):水辺の使いこなしからエリアのリノベーションへ 岩本唯史

04
長期的変化をデザインする

4-1 長期的変化をデザインする 泉山塁威
4-2 歩行者中心にシフトし始めた道路政策 池田豊人
4-3 ストリートデザインガイドラインの舞台裏 今 佐和子
4-4 人間のためのストリートをつくる制度のデザイン 渡邉浩司
4-5 北浜テラス(大阪):民間主導の水辺のリノベーション 泉 英明
4-6 URBAN PICNIC(神戸):公民連携による戦術的パークマネジメント 村上豪英
4-7 池袋グリーン大通り(東京):社会実験から国家戦略特区へ 泉山塁威
4-8 御堂筋(大阪):トライセクターで都市の風景を変える 忽那裕樹

05
まちのプレイヤーをつくる

5-1 まちのプレイヤーをつくる 矢野拓洋
5-2 URBANING_U(東京):個人ができる小さな都市計画 笠置秀紀/宮口明子
5-3 橋通りCOMMON(石巻):都市の共有化をローカライズする 苅谷智大
5-4 HELLO GARDEN(千葉):暮らしをアップデートする実験広場 西山芽衣

06
タクティカル・アーバニズムのメソッド

マイク・ライドン/アンソニー・ガルシア/翻訳・編集:矢野拓洋

6-1 プロジェクトの10ステップ
6-2 五つのスチュワードシップモデル
6-3 プランニングの五つのフェーズ
6-4 住民参加型ワークショップのフレームワーク
6-5 神田でのワークショップの実践

おわりに

編著者コメント

Tactical Urbanism Japan 2019から中心的に関わっていた編著者からこの本についてコメントを寄せています.

この本は日米のタクティカル・アーバニズムの架け橋となるでしょう.翻訳本ではなく,日本にどうタクティカル・アーバニズムが実践できるか,マイク等を含め著者たちの想いとナレッジが詰まった本です.またコロナ禍ではまさにタクティカル・アーバニズムが必要.本書を読んでぜひ今小さなアクションから変えて欲しいです.(泉山塁威)

なかなか描いた計画が実行されない…都市や地域に関わる中で直面しがちなフラストレーションではないでしょうか。そのような状況に対して、タクティカル・アーバニズムは突破の勇気と方法論を与えてくれます。手法、理論、実践例が詰まった本書から、アクションを始め、発展させていくヒントを見つけてもらえれば幸いです。(田村康一郎)

この本は、アメリカで生まれた概念を日本に輸入するための本であるように見えて、日本各地で懸命に実践されている都市に対する働きかけを再評価し、その先の可能性を模索するための本です。この本がきっかけとなり、都市空間がそこで暮らす人々にとって身近になること、またそうなるように働きかけることを志向する人が一人でも多く現れることを願っています。(矢野拓洋)

これまでバラバラだった建築や都市の専門領域において2000年代において緩やかな変革が起こっていて、その触媒の一端がタクティカルアーバニズムにあるのは確実だ。徐々に見えてきている建築と都市のハイブリッドを、是非この本を読んだ方々と議論し一緒に創造していきたい。(西田司)

やってみることの敷居を下げてくれる一冊です。地震、豪雨、感染症蔓延と、現在の都市が不安定な基盤の上にあることを自覚した私たちは、遠くの固定的な目標に向かう着実な取組み方から転換せざるを得ません。この本を手に取り、自分がやってみることの一助になれば嬉しいです。(山崎嵩拓)

Twitter反応

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タクティカル・アーバニズムへの旅

この本は,前身的な研究会を経て,2016-2017年にソトノバ・ラボタクティカル・アーバニズムラボで研究・議論したことから始まっています.まずは,Tactical Urbanism Guideを翻訳したり,日本での社会実験などの事例はどうかなどを議論していました.その後,アメリカ・ニューヨークにて,Tactical Urbanism著者のマイク・ライドンに会ったことで,Tactical Urbanism Japan 2019につながり,この本が生まれました.これまでタクティカル・アーバニズムについて一緒に研究をした仲間たちや議論をした著者,Tactical Urbanism Japan 2019の登壇者やご協力いただいた関係者のみなさんに感謝をするとともに,これからもこの本を元に,タクティカル・アーバニズムを実践,議論していきたいと思います.タクティカル・アーバニズムへの旅は終わりません.(泉山塁威)

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