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ソトノバ・ラジオ#13 | 甚田知世さん|NPO法人SEIN|つながるDays

ソトノバ・ラジオ#13を紹介します。

ソトノバ・ラジオ#13のゲストは、甚田知世(じんたともよ)さん。甚田さんは2015年NPO法人SEINに合流。法人の参画する南大阪子育て支援ネットワークが開催した堺市シティプロモーション認定事業「堺で見つける!子育て×はたらくフォーラム」や、「子ども食堂モデル事業」にて“子ども食堂ガイドライン”の作成に関わる。現在は、青春時代を過ごした泉北ニュータウンの活性化に公私ともに携わる。パブリックスペースの実践者である甚田さんの取り組みへの思いに迫ります。

パーソナリティは、 ソトノバ共同代表の泉山塁威 さん 。

ラジオの様子は、YouTubeの「ソトノバ・チャンネル」でもご覧になれます。この記事では書き起こしをお届けします。


YouTube:「ソトノバ・チャンネル」

以下は、書き起こしです。当日の様子をお伝えします。

泉山:
それではですね。ソトノバラジオの13回目を始めたいと思います。本日のゲストは、大阪の堺市にお住いの甚田知世さんをお招きしております。どうぞよろしくお願いします。

甚田:
よろしくお願いしまーす。

泉山:
はい。それでは今日は甚田さんの方に色々お話うかがっていきたいと思います。僕の回は、パブリックスペースの実践者の方の取り組みであるとか、思いを聞くような回になっております。よろしくお願いします。で、甚田さんについて迫っていきたいと思うんですけども、まず甚田さんはどちらにお住まいというか、活動されてるんでしょうか。

甚田:
大阪府の堺市にある泉北ニュータウンというエリアで活動しています。

泉山:
僕はちょっと行ったことあるんで分かるんですけど、だいたい位置的にはどう説明するんですか?

甚田:
大阪の中で梅田と難波が主に主要な駅なんですけど、難波から準急に乗って25分程で着く、ベッドタウンです。

泉山:
今はお仕事というか、何をされてるんですか?

甚田:
仕事は、なんかいつもよくわからないって言われるんですけど(笑)、私の中で結構一貫してやってることは、地域に関わるきっかけ作りっていうのをやっています。

泉山:
ざっくりですね。具体的には…?(笑)

甚田:
何でしょう、コミュニティ形成のお手伝いというか、そういったところを、ゼロからやっていくみたいなことをやっていることが多いですかね。

泉山:
じゃああの、今回のつながるDaysの団体の「NPO SEIN」っていう団体は、どういうふうな活動をしてるんですか?

甚田:
法人自体は15年ぐらいになるんですかね、活動している団体で、主に南大阪の中間支援とか、企業と1市民をつなぐ役割だったりっていうことをすることが多いような団体です。

泉山:
じゃあ今日のつながるDaysの紹介を、写真などを使ってお願いできればと思うんですが。

甚田:
2017年の夏ぐらいに、この画面に映ってる左上の絵があるんですけれども、それは「この広場の中に、こういった景色が生まれたらいいな」っていうふうに思い描いて、絵描きさんに描いてもらった絵です。

radio13-2開催前のつながるDaysのイメージ

泉山:
左上のイラストですね。これは2017年?

甚田:
17年夏ですね。ちょうど今ぐらいから多分書き始めて、夏ぐらいに出来上がった。

泉山:
これは何のイラストなんですか?

甚田:
これはですね、広場がこの写真のように全然使われていなかった状態で、いろんな人がこうマルシェをしにくるだとか、でもマルシェに関係なくリラックスしにくる人がいたりだとかっていう、思い思いの過ごし方ってできるような広場を作れたらいいなっていうのが始まりで、こういった絵を描いてもらいました。

泉山:
この右下の方の写真が最初にやった時の写真ですか?

甚田:
これ3回目ぐらいですかね。3回目か4回目ぐらいの写真で、徐々にその思い描いてた絵が現実に出来上がってきたなあっていうような時に、ここの場所から撮りました。

泉山:
つながるDaysって説明するとしたらなんなんですかね。

甚田:
市民参加型マーケットみたいな形なんですけれど、このいずみがおか広場っていうのが、泉が丘の駅前、泉北ニュータウンの玄関口と呼ばれている駅前の広場なので、そこから泉北中の暮らしが垣間見えるような広場になったらいいなっていうところから、楽しいことが集まる広場っていうのを表現しようっていうふうな形で、住民参加型のマーケットをしています。

泉山:
なるほど。住民参加型マーケットっていうのは、普通のマーケットとどう違うんですか?

甚田:
「やってみたい」を表現しようみたいなことを結構言っていて、例えばマルシェって、ハンドメイドだったりとかっていうことが多いかもしれないんですけど、ハンドメイドももちろんあるんですけど、そのちょっとちょうど写真であれば、一番奥のあたりに白い人たちがちょっといっぱい立ってると思うんですけど。その人たちは歌の発表だったりとかっていうことをしたりとか。あとは、この絵にはちょっと無いんですけど、芝生の真ん中の緑のところでヨガをやってみたりとか、もちろんその地元の野菜販売だったりとかっていうことが来たりもしますし、何かしら泉北という街に関わりながら過ごしている人たちばかりが、自分のやってみたいことっていうのをこの場でチャレンジするっていうようなマーケットです。

泉山:
なるほど。でも結構いろんな全国の公共空間とかで、演奏会とかヨガっていうのは、その言葉自身で言うと結構あるじゃないですか。なんかそれとこの場所なんか市民が参加してるとか、やってみたいっていうチャレンジがあるってところでの、なんか演奏会とかヨガってなんか見られてて違いとかありますかね?

甚田:
すごい、ここの場所に対しての皆さん思い入れが強いというか。「ここでやりたかったんです」みたいなものが多かったりします。なんか例えばその今出ている、歌を歌ってる方達は、ここのすぐ上にある「ビッグアイ」という国際障害者施設があるんですけれども、そこから発祥してるとかいう話だったりとか。ヨガの先生自体も、やっぱりこの場所に住んでいて、「ここから面白いことが生まれたらいいのになあ」みたいなことを思って、ここに参加しているみたいな形なので、なんか皆さんここに対しての愛着みたいなものは結構持ってらっしゃる方が参加しにくるみたいなことは多いかなと思います。

泉山:
あーなるほど。なんかこう東京とかだと、アウトドアヨガとか言って、ヨガの先生をどっかから呼んできて、そこでやる、あるいは参加者の人来る、っていう感じがまあ東京だと多いんですけど。ここの場合だとヨガの先生も市民だし、参加者の来る人もやっぱみんな市民だったりするっていうふうな感じですかね。

泉山:
あと他にも写真があったりしますか?

radio13-3

甚田:
この写真は、もう忘れもしない、一番最初に10日間やったんですね。

泉山:
つながるDaysをね?

甚田:
つながるDaysを10日間やり続けるっていうことを、やった機会が初回でありまして、その写真で。で、10日間この夜な夜なこういったちょっとセミナーチックなことなんですけど、この街に対してなんかどういったことが生まれると面白いかみたいなのを、ちょっとゲストを呼んで話をする会を設けまして、皆そこは飲みながらワイワイ言いながら、やるみたいな、夜のバー的なものをやりました。

泉山:
これ一番最初にやったつながるDaysですか?

甚田:
そうですね。

泉山:
なんでこういった、普通だとマルシェをやったりして、だいたい日中やって終わりっていう感じが多いと思うんですけど、なんでこんなことをやられてるんですか?

甚田:
泉北ニュータウンってやっぱりあのベッドタウンで、皆さん寝に帰ってくる場所なので、あんまり、飲み屋さんはあるんですけど、だいたい大阪市内で働いている方の方が多いので、大阪市内でもう仕事が終わって飲んで帰ってくる、みたいな状況なんですね。なので、あんまりこう、地元の近くで飲むっていう文化が割と薄くって、地元の近くでみんなで飲めたら楽しいよね、みたいなのを実践してみる、みたいな事をしていました。

泉山:
なるほど。確かにニュータウンだからみんな、こっちに来るときは、家でご飯食べるか、食べてきちゃってるってことですね。
そうするとなんかこう、みんな住民の人たちが多いから、一緒に繋がったりとか、話したりみたいな機会も今までは少ないっていうふうに。

甚田:
そうですね。こういったなんか開けた場っていうのがあまりなかったように感じていて、居酒屋さんっていうのは複数ありますけど、あってもそんな一緒に来た人とは喋るけど、お客さん同士で喋り出すみたいなことってあんまりなくて、私自身経験が、住んでる中で無かったので。こういった開いた場所でやってみると、どういうことになるんでしょうかみたいな。で、やってみて、広場でこう、日中はマルシェをしていた方達とかも一緒に残って、今日お疲れ様みたいな形で、出てた人たち同士の交流も生まれたりとか。そこから次の開催時に、コラボで一緒に出てたりとかっていうことが生まれたりしました。

泉山:
なるほど。じゃあここで何か新しい出会いとか、いろんなアイデアみたいな、種が生まれているみたいな。
こういった会はあれなんですか、その、つながるDaysはその後も結構やられていると思うんですけども、継続していたりするんですか?

甚田:
そうですね。常にバーは開けてます。

泉山:
昼にマーケットをやった後に、夜にバーをやる。

甚田:
そうですね。あとは、マルシェをやってた方達の中で、交流会がやりたいって言う方がいらっしゃったら、その方たちのちょっとサポートしつつ、交流会を開いてみたりだとかいうことはあります。

泉山:
あーこの出店をしている人たちとの交流。
まさにつながるDaysですね。

泉山:
もう1枚ありますか?

radio13-4

甚田:
もう1枚はこの写真で。もうこの写真はあの、この風景を見たときに「あ、私が作りたかった風景だな」っていう、一番お気に入りの写真です(笑)

泉山:
さっきの最初のスケッチの、作りたかった絵っていうのがこれなんですか?

甚田:
そうですね。なんかその広場ってまあそのパブリックスペースであって、公共の場っていう中で、そこでイベントをしますってなると、やっぱりこう日常を集ってた人たちが集いにくくなるんじゃないかとか。ひなたぼっことかされてる方とかいらっしゃたりとかするんですよね、日常に。なんかその方達の邪魔はしたくないというか。その人たちの居場所をちゃんと残したまま、イベントっていうものを混ぜ込めないかみたいな事を、ずっとメンバーと話をして作ってきたものなので、なんかまさにこれが見たかった景色と。

泉山:
こういう見たかった景色は、結構な頻度あるんですか?

甚田:
そうですね。割とその真ん中の芝生のところで、まあなんも関係なしに寝転がっている人がいたりだとか。なんか途中から結構会議を重ねるごとに、図書を置くようになったんですけど、図書自身も出店される方々に声かけをして、「皆さんが普段読んでる本をちょっとお貸しいいただけないですか」みたいな感じで本を置いてみる、みたいなことをしたりとかすると、やっぱその本を芝生に寝転がって読むという方がいらっしゃったりとか。テーブルとイスも自由に使ってくださいみたいな形で置いてあるので、そこで読まれる方がいらっしゃったりとか。

泉山:
なるほど。こういった風景は、つながるDaysが2017年から始まって、まあ3、4年ぐらい経ってきてると思うんですけど、なんかもうその初回からこういった風景だったのか、いつぐらいからこういう風景が出てきたんですか?

甚田:
これ3回目か4回目ぐらいの時に、座る人が多くなったという印象です。2018年ぐらい。

泉山:
ほうほう。それはなんでだろうとか、分析されてるんですか?

甚田:
なんでですかね。でも元々、あんまりこう芝生の中にも座る人がいなかったっていう風景の中で、なんか急につながるDaysの期間中、椅子とかテーブルとかを自由に動かして良いみたいなものが現れて、最初皆さん多分戸惑ってたんですよ。なんだこれはみたいな。使っていいのかみたいな。で、私たち事務局自身が、カフェバーみたいな形でキッチンカーを置いて、飲み物を提供してたりするので、それを買わないと座ちゃいけないんじゃないかみたいな。

泉山:
オープンカフェみたいなね。

甚田:
みたいな感じだったんですけど、まあ自由におかけくださいみたいなものとかを置くようにして、っていうのを続けてたら、皆が「使っていいんや」みたいな形で、で、なんか私たち自身もめっちゃ使うみたいな(笑)「広場オフィス」って言いながら、パソコン広げて仕事してみたりとか。自分たちの休憩時間に周りにお店があるので、テイクアウトでものを買ってきて食べたりとかいうことをなんか色々してて。そういったことも多分、じわじわとが皆さんが認識していったんじゃないかなみたいな。

泉山:
なるほどなるほど。確かになんか珍しいですよね、いきなり現れると。

甚田:
あーそうそう。なんか元々無いものが急に、最初の分だと10日間、なんか朝からダダダダって出てきて、なんか置いてあるけどこれ何なんやろ?みたいな(笑)

泉山:
10日終わっちゃうと無くなるし。でもなんかあれじゃないですか、その例えば3回目4回目って言われたら、やっぱ結構そのまあ皆さん市民だと思うので、見てたっていうか。「ああまたやってるのな」みたいな。そういう、何度も見たりとか、あるいはあると、慣れてくるというか。そういうのもあるかもしれないですよね。

甚田:
でもなんか面白かったのが、結構そのキッチンカーでお酒も出しているので、毎回なんか飲みに来る常連さんが付くみたいな。10日間で。なんか「いつまでやってんの?」みたいな感じで、常連さんができたりとか。「次やんのいつなん?」みたいな感じで、ちょっとずつ楽しみにしてくださってる方がいらっしゃったりっていうのも、すごい楽しかったですね。やってみて。

泉山:
なんかもう、お気に入りの場所になったんでしょうね。

甚田:
嬉しいですよね。

泉山:
なるほど。そうしたら、だいたい最近コロナの話聞いてるんですけど、最近自粛だったりとかして、もう最近解除されましたけど、どうでしたか?この広場だったり、甚田さんの生活っていうのは。

甚田:
そうですね、広場で言うと、4月に8回目のつながるDaysをやる予定だったので、本当にギリギリまで、つながるDaysは南海電鉄さんとご一緒してる事業なので、ご一緒してる皆さんと、ギリギリまで「できるんじゃないか、どうなのか」みたいなのを、ずっとせめぎ合いで。ギリギリまで「出来るだけやりたい」っていう形で進めてたんですけど、やっぱり3月の20日ごろに最終決定をしまして、「今回はちょっとやめておこうか」みたいな話で。集まってくださってた皆さんにも、「今回はやはりこういう状況なので…」っていうのでご説明をして、また次の機会にっていうお話をさしていただいたんですけれども。
なんか元々つながるDays自身が、今はそのイベント的な形でマーケットをやってるんですけど、「365日広場が使われるようになる」っていうことを目標として目指してたので、ある意味ちょっとこうコロナがきっかけというか、切り替える形もアリなんじゃないかなっていうのは個人的に思ってて。もっと日常に溶け込んだ形で。
出店の数とかも、今は土日であれば結構10組以上のご応募があったりするんですけど、一応10組で止めていて、余白をちょっと残しておきたいところがあるので。やっぱり10組も出ると、結構密な感じになってしまうので、もうちょっと減らすような形で出来たらいいかなあっていう。

泉山:
なるほどなるほど。確かに普通のマーケットに比べて、元々結構ゆとりのあるレイアウトですよね。

radio13-1「いずみがおか広場」で開催されている「つながるDays」

甚田:
そうですね。なんか回遊性が高まるというか。一店一店の間をすごく開けて、そこの間も入れるように、みたいな形だったり。で、座る場所っていうのを必ず潰さないように残したような形でやってください、っていう形で配置していっているので、そのゆとりを残しておきたいっていうような。

泉山:
イベントから日常へっていうのは、僕もよく言うんですけど、どういう切り替えというか考えてるんですか?

甚田:
まだ実は南海さんとお話が出来てないので、分からないんですけど(笑)。でもあの緩やかに。結構この「つながるDays自体に出たい」って言ってくださる方々も凄く多くなってきてるので、皆さん割とあの、準備の仕方とかも分かってたりとか。そう、私たち全然準備してもらうんですよ(笑)、皆さんにも。
なんかあの最低限では、「ここまで出しときますけど、ここからはよろしくお願いします」みたいな形で、皆で作るっていうことを最初からやっていて。なのでそこの部分とか、もう常連というか、ずっと続けて出てくださる方は、逆に初めて出る方に教えてくれたりとかっていう状況が生まれたりしているので、そういった形で「私出たいです」って言う人がいれば、その方を中心に、ちょっと2,3店舗集まるとかっていうような形で回していけるっていうのも。なんか毎日広場に行けば楽しいことがあるみたいな状態が作れるんじゃないかなっていうふうに思ってます。

泉山:
確かになんかこう、甚田さんとか運営事務局の人も、そんなに多いわけじゃないと思うので、全部をやろうとすると、皆さんも大変だと思うし。あと、つながるDaysってこう、販売はするけど、販売とか売上を上げることが一番の目的というよりは、最初に言われていましたけど、人と人をつなぐとか、地域をつなぐみたいなところが、主旨でやられると思うので。みんなで参加して、市民参加型マーケットって仰ってましたけど、そこら辺がいいですよね、皆で作ってく感じがね。

甚田:
そうですね。なので、だんだん一緒にやってる感がすごく、チームワークみたいなのが組まれて行って、実際に「私やってみたいです」っていう方たちに、「マーケットを1日やってみませんか?」っていうふうなことができたりということも、去年の間ではあったので、なんかそれをもっともっと広げていけたらいいなと思っています。

泉山:
なるほどなるほど。つながるDaysの出られている方はみんなニュータウンの市民だっていう話だと思うんですけど、その例えばこのつながるDaysをやられて、なんかこう友達が増えたとか、あるいは普通の生活に何か影響ってあるんですか?

甚田:
めちゃくちゃありました(笑)
もうこんなにも、面白い人たちがこんなにいたのかっていう発見。なんか普通に多分、私自身も大阪市内とかに働きに行っていたとしたら、全然気づけなかったんだろうなって思うし、なんかすごい勉強になりますね。皆さんのやられていることだったりとか、皆さんこれがやりたいみたいなものはあるんですけど、ちゃんとそれが、「こういうことに、こういう地域の活性化に自分のコンテンツを繋げていきたい」みたいな思いが結構あられる方も多くて、「そういう視点か!」みたいな、めっちゃ勉強させてもらってます。

泉山:
あー、じゃあ多分特技というか、何かやりたいって人が多分結構多いから、なんかそういう自分の趣味の範囲とか、違うような分野のことをいっぱいやっている人が多いんですね。
なんかあれですよね、友達が増えそうですよね。

甚田:
そうですね、すごい増えました。

泉山:
つながるDays以外でも遊んだりとか、色々あるんですか?そういった方。

甚田:
でもね、結構その方がやってるお店に遊びに行ったりとかっていうのはしてますね。なので、楽しめる場所が増えたというか、自分の住んでいる地域に。「今日はあそこに行ってみようかな」みたいな場所が増えていくみたいな形なので、なんかだいたい自分が生活で「これ欲しいなー」と思ったら「あ、あの人ところに行こう」みたいなのができるように、だいぶなってきたので。

泉山:
なるほど。このコロナの自粛期間とかって、やっぱ住宅地が皆自粛してるから、普段大阪に働きに行くっていう人もいるだろうし、あるいは、大阪は分からないですけど、東京の場合だとかなりリモートが進んで、解除されても家にいるみたいな人が多いんですけど、なんかその辺はどうなんですか?

甚田:
私自身も完全にリモートになって、娘もいるので、学校が休校になってしまって、いないといけないみたいな状況だったので、もう完全リモートで、働く時間も激減して、みたい感じなんですけど。でも畑仕事とかもちょっと手伝いに行ったりとか、密じゃないように手伝うみたいな。

泉山:
ニュータウンの中の畑?

甚田:
そうですね。やっぱり自然と子供のペースにちょっと合わせてみたいな形でずっとやってきてたので、この2ヶ月ぐらい。それはそれでスローライフというか、心地がいいな~と思いながら過ごしてました。

泉山:
なるほどね。あれですよね、忙しい毎日から、時間も多少ね、少なくとも通勤時間が無くなったりして、ゆとりができたりとか。あるいはできないこともあるけど、生活のライフスタイルの見直しというか、みたいなことはありますよね。

甚田:
すごいできましたね。

泉山:
質問が来ておりますので見ていきたいと思います。「最初やり始めた時に、ここで飲めると楽しいよねとなったのはどういうメンバーなんですか?」っていう質問が来てますね。

甚田:
ああもう、これは完全にSEINの内部というか(笑)、自分たちもやりたかったみたいな。あとは、元々の私自身もこの泉北の中で市民活動をしてるので、その市民活動のメンバーとかも一緒に何か飲んだりとかいう機会があったりして、こういうのもっと増えたらいいなみたいなのは、結構思ってる方も多かった、みたいなところからですかね。

泉山:
あーなるほどなるほど。次なんですけど、「写真を見るとすごくしっかりした形に見えるんですけど、道具の準備は話を通したりだとか、工夫や苦労はありましたか?」

甚田:
そうですね。道具は最初本当通しで作りましたね。

泉山:
全部設計したりとか?

甚田:
そうですね、設計もしてもらって。見た目も大事というか。通常のマルシェだと、会議机があって、売る側と買う側みたいな形で、線があるみたいな感じだと思うんですけど、なんかそうじゃなくしたいみたいなのがあって。広場自体がすごい、芝生のまん丸な状況があって、で、囲まれているっていう状況で、どこにでも人が通るんですよ。なので「裏を作らない」っていうのを意識して、「360度レイアウトしてください」とか、出店者さんにも無茶ぶりするっていう(笑)だから結構うるさいマーケットやと思います。後ろとかちょっと汚くなってたら「ちょっとこれちょっと片づけますね」とか言って(笑)、片付けて布まで持ってくるみたいなやったりとか。

泉山:
でもあれですよね、なんかそのマーケットとかって、荷物も運んだりとか、裏的なものってやっぱり出ちゃいますよね。僕もいくつかやってたので分かるんですけど、それが気になるんですよね。それが見えることがね。

甚田:
なんかね、なんかやっぱお店というか、ハレの舞台というか、そういう場所でもあってほしいなあっていうところもあるし。単純にその360度レイアウトしているとどこからもお客さんが来れるっていう状態なので、ただただこうちょっと座って休憩してた人も、「あれ、なんかちょっとかわいいな」みたいなので、寄って来てくれたりとかっていうことがしやすいかなと思うので、なんかそれも伝えて「360度レイアウトしてください」って言うのはめちゃくちゃ言い回ってます、設定時に。

泉山:
それって荷物とか、どこかに仕舞うところがあるんですか?

泉山:
基本ご自身で持ってこられたお荷物は、そのブース内に収めてくださいっていう風にしていて、やっぱりなんか盗難とかがあったら困るので、なんかやってくださいみたいな話をしてるんですけど。皆さん慣れてくると本当にスーツケースとかに入れてきて、めちゃくちゃ綺麗にレイアウトしてくれます。

泉山:
それが見えないように。

甚田:
うーんそうですね。とか、キャンプ用のキャリーワゴンとかを持ってきはって、それを駐車場から引いてきて、不要な荷物はそこに全部入れて、見えないように布かけてみたいな形でやってたりとか。死角になるところにしまってくださる方もいらっしゃってありとかで、すごい上手です。

radio13-5つながるDays開催中のいずみがおか広場

泉山:
なるほどね。その注文も素晴らしいから(笑)

甚田:
注文うるさすぎて、嫌がられてるんちゃうかなみたいな(笑)

泉山:
なるほどね。じゃあもうひとつ、えっとこれは喋れる範囲でだと思うんですけど、「資金周りや運営体制を聞きたいです。」ときていますね。どうぞ。任せます。

甚田:
資金周りは、南海電鉄さんがあそこの広場の所有者なので、こういうことをやりたいですみたいな話を、一緒に積み上げていってっていう形なので、私たちの事務局の経費みたいなものは、南海電鉄さんの委託費みたいな形でいただいてます。が、主ですね。あとは広場の使用料というか、出店者さんたちが使う1ブースいくらみたいなものを、多少収入になるので、そこの部分を、っていう形でやっています。で、運営体制は、南海さんがいて、NPO法人SEINが入っていて、基本的にその2社で進めているっていうような形で、そこに住民さんたちが一緒に参画してやっている、みたいな形ですかね。

泉山:
広場プランナーっていう、出店者さんがいるんですよね。ありがとうございます。結構時間がオーバーしていたので。

甚田:
ええ、はや!

泉山:
あっという間なんですよね、このラジオ。最後に何かちょっとこれからの抱負、ちょっとコロナもあったりもしましたけど、これからつながるDaysや、甚田さん自身がやりたいことというか、抱負みたいなのをいただけますでしょうか。

甚田:
つながるDays自身は、作りたい景色みたいなものもある程度こう作れてきた上で、もっと運営側に関わる人がたくさんいたらいいなっていう風に思ってて、そういったところもちょっとずつ広げていきたいというか、そこが次のステップになっていくんじゃないかなっていうふうには思っています。

泉山:
なるほど。みんなそこ悩んでますやっぱり。このラジオで初回が吉日学校って、横浜でやってる千代田さんもお話してたんですけど、映画祭やったら、運営者ひとりなのに80人来ちゃって、あわあわしちゃったみたいなのと。やっぱりなんかこう、マンパワーだとか言えども当然限りがあるから、やりたいことはいっぱいあるんだけど、できることが少なくなっちゃうみたいなところで、そこをなんかどうやってね、お客さんから運営に関わってもらうようなサポーターというか。そういうふうな人がどんどんなってもらえるのかみたいなので、なんかすごい、こうなればなるみたいなことも無いし…難しいところだと思うんですけど。みんなその辺は考えているのかなというふうに思いますよね。今後のつながるDaysと甚田さんに期待をしたいなと思います。

甚田:
ありがとうございます。

Photos by 甚田知世
テキスト:冨岡久美子

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