レポート
ソトノバ・ラジオ#06|西尾美紀さん&赤坂文音さん|札幌駅前通まちづくり株式会社
ソトノバ・ラジオ#06を紹介します.
5/22(金)のゲストは,札幌駅前通まちづくり株式会社の西尾美紀さん&赤坂文音さん.
札幌駅前通まちづくり株式会社は,札幌都心のパブリックスペースである,「チ・カ・ホ」(札幌駅前通地下歩行空間),アカプラ(札幌北3条広場),コバルドオリを運営しています.
また,今回のコロナで,テイクアウトマップやサッポロフラワーカーペットの塗り絵,Ouchi Time Sharing Projectなど,エリアマネジメント法人として,コロナアクションをしている一つです.今の札幌のパブリックスペースの状況についても聞いてみたいと思います.
パーソナリティは,ソトノバ共同代表の泉山塁威さん.
ラジオの様子は,YouTubeの「ソトノバ・チャンネル」,Spotifyのポッドキャスト,この記事では書き起こしをお届けします.
YouTube:「ソトノバ・チャンネル」
以下は,書き起こしです.当日の様子をお伝えします.
泉山:
ソトノバラジオ第6回目を始めていきたいと思います。よろしくお願いします。今日は札幌からお2人をゲストにお招きしております。札幌駅前通まちづくり会社の西尾さんと赤坂さんです。よろしくお願いします。
西尾、赤坂:
よろしくお願いします。
泉山:
ソトノバラジオはですね、今気になる人とのトークやトピックを、ゆるくオンラインで聴くラジオです。今日6回目なんですけれども、私のパーソナリティの回は、パブリックスペースの実践者の方にぜひいろんな話を聴きたいなあというふうに思っております。今日はお二人にぜひ札幌の状況であるとか、あと札幌駅前通まちづくり会社さんでもいろんな公共空間を取り扱ってると思うので、そういったお話を伺いできればと思っております。よろしくお願いします。それではですね、まずは西尾さんと赤坂さんの順で簡単な自己紹介とか、今どういうふうなお仕事されてるかみたいなことをお話いただけますでしょうか。
西尾:
札幌駅前通まちづくり会社の西尾と申します。このまちづくり会社には2017年に入社をしまして、そこから今「チ・カ・ホ」(札幌駅地下歩行空間)ですとか、アカプラ(札幌市北3条広場)ですとか、当社の方で管理をしている広場の貸出とかの業務をしつつも、実施事業としてやっている「サッポロフラワーカーペット」っていうイベントは毎年6月にやっていたんですけど、その担当を主にやったりしています。よろしくお願いします。
赤坂:
札幌駅前通まちづくり会社の赤坂と申します。主にですね、「チ・カ・ホ」の貸出業務を中心に、実施事業はこちらも8月に予定をしていた「さっぽろ八月祭」ですとか、この地区の健康づくりを行う「人体改造カブ式会社」なんていう実施事業も担当しています。あとは社内のデザイン業務ですとか、企画なんかもしながら、業務に携わっているところです。よろしくお願いします。
泉山:
札幌駅前通まちづくり会社さんって、エリアマネジメントの団体ということでもあると思うんですけども、まちづくり会社さんの取り組みや公共空間の取り組みをぜひご紹介頂けますでしょうか。
「札幌市北3条広場」(通称:アカプラ)で開催した,「サッポロフラワーカーペット」西尾:
当社の方では、「札幌駅前地下歩行空間」という札幌の駅前通の地下に大きい通路があるんですけど、ここに設けられている広場のスペースの管理と、地上の方に屋外の広場で「札幌市北3条広場」(通称:アカプラ)という場所が道庁の赤れんが庁舎(北海道庁)の前にあるけれども、主にこちらの2か所の公共空間を札幌市の方から指定管理者として受けて管理をしているような形になっていまして、市民の方とか、企業の方とか、この広場を使いたいという方々のサポートをしたり。私達の会社の方でも賑わいづくりのイベントを主催をして企画をしてやっています。この写真に出ているのは、私が担当している、毎年6月にアカプラでやっている「サッポロフラワーカーペット」というイベントになりまして、毎年こういう形で、だいたい500人ぐらいのボランティアの方々と一緒に花びらを使った地上絵を作って、それを展示するというようなイベントをやっていたり。夏には「さっぽろ八月祭」というお祭りをやったり。あとは冬には雪をモチーフにしたアート作品の展示のイベントを「さっぽろユキテラス」というのをやっていたりします。
「チ・カ・ホ」(札幌駅地下歩行空間)で行われるクラシェ西尾:
「チ・カ・ホ」の方でも、先程お見せしたような、マルシェのイベントをやったりですとか、あとは大道芸のイベントをやったりですとか、そういった一年を通して様々なイベントで札幌駅前通の地区に賑わいを作るような事業をいくつもやっております。もういっこ「コバルドオリ」という事業もやっておりまして、こちらのほうが赤坂のほうがずっと担当していたものなんですけど。
「コバルドオリ」(暫定活用のため,2019年の10月で活動終了)赤坂:
こちらですね、2017年の12月にオープンして、2019年の10月まで営業していたんですけれども、ちょうど真裏が遊休地みたいな形になっていて、その一角ですね、駅前通側ではなくて、このレンガ敷きになっているのが仲通側なんですけど、仲通の魅力を発信するっていうコンセプトを掲げて、「コバルドオリ」という事業を行なっていました。私自身もこのプロジェクトが始まるタイミングとしてまちづくり会社に入社したという経緯もあるのですが、この「コバルドオリ」は、この真ん中にある一番大きな建物が「コミュニティスペース コバル計画」と呼んでいて、主にここに常駐しながら施設の管理の運営や訪れた方とか店長さんとかと喋りながら、サービスを充実し、イベントを企画の業務を2年近くやっていた経緯もあります。ここで注力していたのは、この一番小さな建物が、この見えている2つの他にもうひとつあるのですが、合計3つで「チャレンジショップ」をやってまして、若手の事業者や、これからお店を持ちたい、街中に気軽に出展してみたいという方に向けて、ちょっと安い、この地区では破格の安い家賃で、ここに出店してもらい、いろいろなビジネスの場所にもなるところを目指しながら運営していました。2019年の10月に営業が終了しているので、こちらの場所はもう無いんですけど、新しいビルの開発も少しずつ進んでいるような場所になります。
泉山:
ありがとうございます。ここは札幌の駅前の一等地ですもんね。
赤坂:
そうですね。
泉山:
なのでこう家賃も高いし、若いスタートアップや、起業をしたい人はなかなか普通のビルだと入れない。ここだと入れる感じですか?
赤坂:
そうですね。最短一週間から出店できるように整えたり、本当に気軽に出店していただいていましたね。
泉山:
どうですか、多分全国からいっぱい視察も来るのかなって思うんですけど、注目されてるなっていうか、公共空間のお仕事されて、どういう想いでやられてるんですか?
西尾:
そうですね、この札幌駅前通がビジネス街になるので、ここに働きに来ている方々と、どうつながって、そういう方々のためにどういう活動ができるのかということや、イベントの機会には普段ここの街に訪れないような方々にも来ていただけるようにという想いでやっています。
泉山:
都心の業務地区なので、たくさん来る人をどうやって楽しんでもらうかということですね。赤坂さんはどうですか?
赤坂:
私も、働く人に寄り添ったような企画は、コバルドオリで企画など、いろいろ考えるきっかけが多かったっていうのは確かにありますね。地上なんで観光客も多いですし、昼間は主婦の方もいたりして、路面店ならでは新しいニーズなども、ここでは試せたかなと思いますね。
泉山:
ありがとうございます。実は僕札幌生まれで、自分の故郷を元気にしてくれてすごい嬉しいし、ありがたいなあっていう風に思っています。僕は高校生までしかいなかったんですけど、大通公園とか、札幌駅前のステラプレイスなど大きい拠点はあるんですけど、公共空間を駅前であまり楽しむっていう場所は当時なかったので。最近の動きが出てきて、僕として嬉しいなというふうに思っています。
泉山:
さて,コロナが今きてですね、特に北海道は、緊急事態宣言も早くに独自でされてると思うのですけど、今は「チ・カ・ホ」とアカプラは、どう変わりましたか?コロナで公共空間は。
西尾:
コロナウイルス感染拡大が始めて、緊急事態宣言が全国に出てからなので、4月17日以降、5月のいっぱいまで、「チ・カ・ホ」もアカプラも、どちらも予定されていたイベントを全て中止になっていますし、人通り自体も、ビジネス街なので通勤される方はいますけれど、近隣商業施設は閉めているところがあったりとか、皆さん外出もしていなかったりもあるので、やっぱりいつもより人通りは寂しい感じはしていて。「チ・カ・ホ」の中に何カ所かテーブルと椅子を設けた休憩スペースみたいなのが設けられているんですけど、接続されているビルさんの方で設けているもの、当社のほうで儲けているもの、どちらも閉鎖をしたり。椅子をいつもより減らして、ソーシャルディスタンスを取って、座れるようにしたりというような対応を今しているところです。一応6月以降は、状況を見て多分広場の利用もまた再開されるんですけど、前みたいに、皆さんでワイワイと利用することはすぐには難しいかなという状況だと思うので、貸出、イベントの利用が再開された時に、利用者の方々にもどういう風に使ってもらえばいいかっていう対策を、今社内で検討して、利用者の皆さんにも協力をお願いしているような所 です。
泉山:
なるほど。「チ・カ・ホ」自体は通ることができるんですか?
西尾:
そうですね、歩行空間なので閉鎖には一回もなってなくて、イベントだけやってないという感じですね。
泉山:
そうなんですね。「チ・カ・ホ」だと壁面の広告とかもあったかなと思うんですけど、広告とかはやってるんですか?
西尾:
そうですね、広告のほうは変わらず掲出はしていただいて、中には「北海道への応援メッセージ」みたいな見せ方をしている広告を掲出して頂いたりというような方向にはなってきました。
泉山:
なるほど。アカプラは地上で広場ですけど、あそこも通ったりとか、ベンチで座ったりみたいなことも今もできてるんですか?
西尾:
そうですね。そちらの方も閉鎖はしていないので、お昼休みとかは、これまでもそうだったんですけど、お弁当を食べるのにちょっと外に出てきて座っているビジネスマンの方がいたりというような景色は、まあ例年よりはあまり変わらずある感じです。
泉山:
なるほど。それで僕が気になったのが、コロナでいろんなアクションをされてるなあっていうふうに思いまして、ぜひテイクアウトマップとかご紹介いただいてもいいでしょうか。
赤坂:
じゃあテイクアウトマップの方から紹介いたしますね。これが地図ですけど、駅前通はビルが立ち並んでいて、もちろん商業ビルもあり、飲食店も多いんですよね。ただこのコロナの影響から、少しずつ営業再開されているところでも、ちょっと来客を促すような告知ですとか、そういったのがしにくい状況にあるっていうのは事実。それと同時にこの地区に働きに来ている人も一定数いるっていうのも事実。そういった方達をつなげていくために、街の情報としてまちづくり会社の方でテイクアウト情報をまとめて、ホームページのマップにピンを指した状態で見れるように公開されています。今のところ30店舗以上は情報をお寄せいただいて、掲載をしているんですけれども、一番よかったなって思うのは、もちろんテイクアウトで利用してくれるお客様が増えたっていうのもあるんですけど、今このコロナの状況で、私たちもイベントをいろいろ中止をしている中で、こういった飲食店さんとか、ビルだけじゃなくてその中のテナントさんとつながりを持てたっていうのが一番大きくて。今このコロナの状況で培ったネットワークみたいなのも、コロナ明けにどんどんうまく活用できればなと思っているところですね。基本的にはこういったお弁当の情報が載っていて、「チ・カ・ホ」と接続しているビルの方たちとかも、販売してたりもするので、「チ・カ・ホ」でちょっとそういった並んでる列が見れたりというのもありますね。
泉山:
これはどうやって情報を集めてるんですか?
赤坂:
これはですね、基本的にこのインスタグラムをやっていて、「SAPPORO EKIMAE St.NEWS」っていう、これはもともとメールマガジンでうちの会社が配信しているメルマガの名前なんですけれども、こちらでこの地区に特化した情報を発信しています。こちらで情報を募集しているので、情報お寄せくださいって言ったりですとか、それをきっかけにメディアにも取り上げられたりとかして、そこで一気に募集というか情報をお寄せいただく店舗数が増えて、そこから口コミなのかで増えたり、あとは地道にチラシを投函したり、「チ・カ・ホ」に置いてあるチラシを見てくれて情報お寄せいただいたりということもありますね。
泉山:
最初は自分たちで探したりとかもしたんですか?
赤坂:
そうですね、もう既にやってるところにちょっとメールしたりとか、チラシ持って行ったりとかいうところから始めましたね。
泉山:
でも今ではどんどん情報が来るというか。
赤坂:
そうですね。注目されています。
泉山:
うんうん、こういうをキッカケに情報が集まったりとかあるいはつながったりっていうのが、今後にも活かせそうですよね、コロナ後にもね。あと「ouchi TIME」ですね。
西尾:
こちらが「Ouchi Time Sharing Project」っていう名前での情報発信になるんですけど、テイクアウトマップのもっと広い企業のサービスバージョンみたいな感じでして、今そのおうちにいましょうっていうので、なかなか街に出てこれない中で、自宅で普段はこの街に勤めている方とか、駅前通の街に来てくださる方が、自宅でどういうふうに良い時間を過ごせるかっていうのを手助けする情報を発信をしようということで始めたものでして、今映っている中で、左側の「おうち時間を応援するサービス」っていう方には、駅前通に店舗とか拠点があるような企業さんのおうち時間に向けて提供しているサービスとか、情報発信をしているページなんかをご紹介をして載せていて、健康にまつわることや、あとは自宅で遊べる情報発信をしているページや、そういったものを掲載をしています。もうひとつが、「駅前通のみんなのおうち時間」というので、これは読み物的に見ていただくような感じで載せているんですけど、皆さんが家でどういう風な過ごし方をしているのかっていうのをバーっと載せているようなもので、こういうのを読んで「あー私もこういうことやってみようかな」っていう風に、見た方に思っていただけたらいいかなと思って載せている物になります。で、少しづつ情報も増やしていっているところです。
泉山:
あーなるほど。散歩も楽しくとか、メリハリをっていう形を。ずっと自宅に引きこもっている時でも、楽しく過ごせるかみたいなTIPSがまとまっているという感じですかね。
西尾:
そうですね。
泉山:
これはどういう風に情報をまとめているんですか?ネタ元というか。
西尾:
これもですね、テイクアウトマップと同じような形で、情報提供フォームの用意をして、ここに随時情報提供していただいているっていうような形になってまして、SNSとか、 当社で月に1回メールマガジンを発行していて、そちらの方での呼びかけをしたり、あとはこちらから面白そうだなと思ったサービスを提供している方々をスカウトしたりとかしながら今情報を集めてます。
泉山:
そうなんですね。これは皆さんも、やっぱりまちづくり会社に今、勤務してないですか?ずっと在宅なんですか?
西尾:
私たちは、スタッフを2班に分けて、班ごとに在宅勤務の日と出社をする日っていうような感じで、代わる代わるで交代で会社をまわしていまして、なので私と赤坂も今別のチームで勤務をしているので、今1ヶ月半位、赤坂とも実際には会えていないような状況です。
泉山:
そうなんですか!チームはもう固定なんですね。
西尾:
そうですね。もし万が一誰かが発症してしまった時にも、会社を止めないために、こういうふうにチームを分けて、交代で勤務しています。
泉山:
なるほど。それって何か仕事とかに具体的な変化というか、なんか業務も変わったよってことはあったりするんですか?
赤坂:
そうですね、こういった感じでZOOM会議とか、オンライン会議みたいのがうちの社内でも主流になったのと、あとはコミュニケーションをグループ同士でも円滑にするために、Slackが導入されたりとか、デジタル化が進んでいますね。
泉山:
なるほど。それはちょっと良かった点、効率化されたみたいなところも結構あったりするんですか?
赤坂:
そうですね。
泉山:
なるほどね。逆に皆さん自宅で仕事するってなかなか今まで少なかったのかなと思うんですけど、気をつけていることとかなんかあったりしますか?
西尾:
会社に行くのが今本当に週に1回とか2回位しか無いので、やっぱり会社に出社をしてやっている仕事の引継ぎというか、社内共有みたいなのは、以前よりは気を付けるようにはなったかなと思います。
泉山:
ちょっと会う機会が減ってるから、会ってる時にこそやらなきゃいけないみたいなことが、貴重になったんですね。質問が来てるんですけども、テイクアウトマップのことかな。飲食店とのつながりが増えたっていうのは驚きましたということで、今後このネットワークをどうやって活かしていきたいかっていう話がきてるんですけど、いかがでしょうか。
赤坂:
これまでは、ビルのオーナーさんですとか、管理される側の方と、例えば回遊性を高めるような企画があったりですとか、ビル同士っていうのはあったんですけど、その更に飲食店さんみたいなところでは、店長さんと面識が無かったり、みたいなこともあったんで、これはちょっとやろうと思ってできなかった企画で、健康的な食事を扱うお店に協力をいただいて、街の健康づくりを行おうみたいなアイデアがあったんで、そういう時に活かしていければなと思っています。必ず新しい企画にはつながるだろうなと思っていますし、そうしていきたいなとも思ってはいますね。
泉山:
確かに普段ビルオーナーさんとかと会ってるってことと、その先のテナントさんってなると、つながり方が違いますよね。入れ替わりも当然ありますし。でもなんかこう普段、街で活動されたりエージェントされている貴重なプレイヤーといった方々なので、それはすごい大事ですね。もうひとつきてます、「札幌での在宅ワークは結構のびのび過ごしていますか?それともやはり街に出るのが恋しいですか?」みたいな質問が来てますが。
西尾:
在宅ワークは、個人的には慣れてきて、だいぶ快適にやっているんですけど、やっぱり街に仕事で出てきて、普段は人がたくさんいてお店も開いていて活気がある街が、ビルとかのシャッターも閉まってて、人も全然歩いてないみたいな状況を見ると、やっぱりこうグッと寂しくなったりして。早く元の町の姿に戻ったらいいなというふうには今凄く感じています。
赤坂:
GW中も、交代で出社していたんですけれども、GW中は特にビルごと閉めているオフィスビルが多くて、管理人さんすらもいないみたいな状況が結構あって、そういう時にちょっと街の様子を見ながら、みんなでゴミ拾いしたりとか、そういう時に、こういう私たちみたいなまちづくり会社の重要性みたいのが感じられて、そういう場面もありましたね。
泉山:
なるほどね。確かに普通の会社じゃなくてまちづくり会社だから、街ってことに対する影響がやっぱり大きいですし、まちづくり会社だからこそやれることみたいなのが、テイクアウトマップもそうですけど、確かにありますよね。あとやっぱり札幌だと観光が大きいじゃないですか。普段まちなかもGWだと相当観光客はいたのかなと思いますけど、そのいないギャップとかもなんか激しかったりするのかなとか思ったりして。
赤坂:
GW中とか本当に、「チ・カ・ホ」にはほぼ誰も歩いてなくて。皆さん自粛してくださっているのでしょうけど、ちょっと異様な景色でしたね。
泉山:
そうですよね。ちょっとそろそろあの時間も迫ってるんですけど、最後に、コロナが開けてというか、緊急事態宣言も解除された後に、通常に戻ったら何かやりたい事とか、まちづくり会社としてやりたいことみたいなのを、お一人ずつ頂けますでしょうか。
西尾:さっき赤坂も言ってたんですけど、このコロナをきっかけに始めたことで、新しくつながりができたりですとか、ウェブを活用しての情報発信していくみたいなところに時間をかけてやることができているので、それはコロナが収まった後にも、引き続き継続をしていきつつも、 中止になったイベントがいくつもあったりとか、この街から人の足が遠ざかっている状況なので、どうやってまた街に人に戻ってきてもらうかっていうところで、これまで以上に、いろんな方を巻き込んでやれるような企画を新しく立てていって、また駅前通の街が元気になるようなことをまちづくり会社として引き続きやっていきたいなと思ってます。
赤坂:
私もですね、こういった取り組みから、街の価値っていうのは、そういった催しとか賑わいづくりみたいな以外の面でも、ウェブとか活用しながらでも、生みだせるのかなっていうふうに実感として今あるようなところです。ネットワークを生かしながら、仕込み期間として、いろいろなこれまでの中止になってしまったイベントも含めて、バージョンアップしていけるように、試行錯誤しながら、作戦を練って、オンライン化もどんどんどんどん進めていけたらなとは思ってます。
泉山:
ありがとうございます。なんかあれですよね、お話を伺っていると、できなくなったこともあるけど、このコロナのことで、逆に生まれたものもあるし、今まで忙しくてやりたかったこと、やりたかったけどできないことが、今逆にちょっと時間ができたり考える時間ができて、やれてるみたいなこともあり。ある意味ポジティブに捉えると、今の時間を活かしていく、そんなことが聞けたのかなって思いました。またいろいろ引き続き教えてください。どうもありがとうございます。
Photo by 札幌駅前通まちづくり株式会社
テキスト:冨岡久美子