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パブリックシーンを探求!学生ライター企画「ソトノバ・オープンゼミ」がスタート!

6月25日、ソトノバ・学生ライターの初企画、第1回ソトノバ・オープンゼミがスタートしました。

ソトノバ・オープンゼミは、「パブリックシーンをどうつくるか」をテーマに、これからも月に1回ペースで開催します。

初回ゼミにもかかわらず20名ほどの参加者が参加しました。学生ライター企画ということもあり、参加者の3分の2が大学生でした。社会人の方も多く参加し、ディスカッション内容も深いものにつながったと思います。

今回は、そんな第1回ソトノバ・オープンゼミの様子についてです!ソトノバ・オープンゼミとは?パブリックシーンって?それらについての背景を踏まえながら、現場に立ち会った学生ライター三栗野がお伝えします!

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学生ライターとして属している熊澤が立案したのが発端となっています。現在、ソトノバ編集長の泉山さんの指導のもと、学生ライターの熊澤さんと松本さんの2名で運営を行っています。

” ソトノバ ”が主宰する” オープンゼミ ”の込められた意味とは?

「ソトを居場所に、イイバショに!」をコンセプトとした、パブリックスペース特化型ウェブマガジンのソトノバでは、ウェブメディアとしての情報発信だけでなく、定期的にゲストを呼んだリアルな場の座談会のソトノバTABLE や 昨年度から始まった実践的な研究・調査を行うソトノバ・ラボなどに加え、また新たにソトノバ・オープンゼミが発足されました!
ソトノバ・オープンゼミの立ち位置は、以下の通りですがおおまかに表すと、ソトの場についての論考を収集・整理したりする勉強会のようなものです。

「ソトノバオープンゼミ」は、「ソトを居場所に、イイバショに!」をコンセプトとした、パブリックスペース特化型ウェブマガジン「ソトノバ」から派生した企画です。「ソトノバ」を介して事例を紹介したり、「ソトノバラボ」の中で実践的な事をしたりする他に、もう少しアカデミック寄りに、まるで学生同士のゼミのように、だけれども建築/都市計画/社会学などといった専門分野や、所属しているゼミや大学、ひいては会社まで、様々な垣根を超えて、「パブリックシーン」というひとつのテーマを共通点に、学びたい、考えたい、という意欲の下、広く知り合い、議論の中で様々な意見を聞き、その中で自分の考えを育てられるような場をつくることを目的とします。

またなぜ、「ソトノバ」が主宰する「オープンゼミ」の背景として、企画をした熊澤さんは2つの意味が込められていると言います。

1)パブリックスペースにはいろんな専門分野(都市計画、建築をはじめ、社会学・経営学など)に分散されているものを、「ソトノバ」というメディアを介してそのような人たちを集めるられるポテンシャルを持っていたこと
2)「学校」や「研究室」という学ぶ姿勢の環境と離れた社会人になっても、学ぶ居場所をつくりたかったこと

筆者としても、この想いをこれからの参加者に伝えたく、綴りました。将来、社会に出た際に、このようなインプットがともにできる仲間をつくれることは、大変有意義なことだと思いました。

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ソトノバとソトノバ・オープンゼミの関り方(Figure by Suzuna MIKURINO)

テーマ「パブリックシーンをどうつくるか」を、どう探求するか

ソトノバ・オープンゼミのテーマとして、「パブリックシーンをどうつくるか」を掲げています。
まず、パブリックシーンについては、

誰もが立ち入ることができ、各々が自由に振る舞えることで、多様なアクティビティに溢れているような”状況”のこと。この状況を構成している要素は、あくまで一人一人の個人的で自発的な活動であり、その併存と集積が結果的にパブリックシーンという多様な状況をつくりだしている。

と、仮の定義を現在立てています。
なぜ、パブリックシーンが大切かというと、

昨今、パブリックスペースにおける社会実験や空間整備はありますが、その結果パブリックシーンは生まれているのでしょうか。パブリックシーンをどうつくれるのか、仕組みづくりや空間の設計手法に限らず、様々な方向性が発見できるかもしれません。

という、パブリックスペースでのより良いワンシーンを探求したいという想いからスタートしました。このパブリックシーンの定義は仮であり、オープンゼミではそれについて定義づけ、情報を収集し、論考、整理するための研究会(ゼミ)を目指しています。

みんなの理想のパブリックシーンとは?第1回の様子をご紹介!

第1回ソトノバ・オープンゼミでは、今後パブリックシーンについて議論するための話題を抽出するため、参加者全員に理想のパブリックシーンに近いものを写真を用いて紹介します。それに基づき、キーワードを抽出し、10個ほどの次回以降のゼミ(小ゼミ)で議論する項目を見つけることが、今回のオープンゼミの最終目標でした。
第2回以降のオープンゼミでは、今回挙がったテーマをひとつずつ小ゼミのテーマとして扱っていきます。また、次回以降は主催したソトノバ学生ライターが進めるのではなく、オープンゼミの参加者がテーマに沿った議題の話題や素材を持っていくになっています!

オープンゼミの進め方

ソトノバ・オープンゼミの進め方(Figure by Suzuna MIKURINO)

では、詳しい流れを写真を見せながら、流れをご紹介したいと思います!

▼第一回ソトノバ・オープンゼミ【議事録】
▼第一回ソトノバ・オープンゼミ【コメントスレッド】

ひとり1枚、自分の理想に近いパブリックシーンの写真を持ってきてもらい、説明してもらいます。

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ソトノバ・オープンラボでは、参加者全員パソコンやタブレット持参!

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提示してもらった写真をもとに、オンライン上でコメントを書き込んでもらい、司会進行の学生ライター熊澤さんが特出して聞きたいことを選び、それについて口頭で意見交換をしてもらいました。

実際のゼミ内でのディスカッションでは、司会はいるものの、ほとんど全員で(もしくはグループディスカッションを設けた上でその後全体で)、会話を交わすような形をとっています。ただし、時間や人数の都合上、全員が話しきれない事もあるため、Googledocsで共有し、参加者全員が発言や感想の記録を残せる「コメントスレッド」を併用しながら進めていきます。
このような参加方法を行った結果、幅広い意見をもらうことができました。これは、普段からパソコンなどのデバイスが近い学生の発想から生まれた新しいゼミの進め方だと思います。
また、このような参加者全員で行うリアルタイムの文字の蓄積により、オープンゼミの最終目標であるオープンゼミ内容の冊子化をサポートする役割になっていました。

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約20人分のパブリックシーンに重要なキーワードを集めると、ホワイトボードいっぱいに溢れかえっていました!

最後に、近くの人と抽出されたキーワードについて、もう一度議論していもらい、そのチームごとにパブリックシーンを次回以降のオープンゼミをするうえでの議題を上げてもらいました!結果的に、8つのテーマが浮かび上がり、最後にはテーマごとに興味のある人同士がグループをつくりました。

以下の項目が次回以降のゼミ(小ゼミ)の議題となります!
【小ゼミでやりたいテーマ】
①経済・収益・稼げる公共
②IT・SNS・メディア
③限定:メンバーシップ
④関係性:ユーザーでありながら価値の提供者でもあることができるような空間
⑤身体性:座る、誘発性、自発性
⑥環境:水、光、音
⑦設計手法:【設計を超えた意図・意図されすぎたパブリックシーン・意図しない状況を設計からどう意図できるか】
⑧コンテンツ:イベント、自然、共感覚、季節性
*今後の小ゼミ開催順は番号には関係ありません。毎回ゼミの最後に次回の内容をきめていく予定です。

パブリックシーンでのテーマは、どちらかというと個人との関係性についてのキーワードが多い印象です。空間的配置の話だけでなく、環境的や物理的事象との関係性があげられたり、現代的なメディアとの関係性も上げられました。

パブリックシーンと関係性


パブリックシーンのテーマ(Figure by Suzuna MIKURINO)

以上、ソトノバ・オープンゼミの経緯から第1回のレポートでした!

第1回ソトノバ・オープンゼミを終え、参加した上で2つの価値を個人的に感じました。
1つは、多種多様な風景のあるパブリックシーンにおいて、さまざまな分野・立場の違う意見を集めると、パブリックシーンをつくるためのヒントが浮かび上がったこと。
2つは、自分の専門とは違った観点からの意見を聞くことができ、思考の幅が増えたこと。

また、経験以外にも、同世代のパブリックスペースを探求する学生が多く参加している場は世間では少なく、このような場に立ち会えたことは、大きな励みにもなりました。今後の参加も楽しみです!

第2回ソトノバ・オープンゼミでは、テーマの①であげられた【経済・収益・稼げる公共】をテーマの議論を予定しています!
日時は、7月30日(月曜日)19時からです!
まだ、参加者を募集しております!初回に参加してなくても、参加可能です!
ぜひ、パブリックスペースでの人のアクティビティを派生させる物事について、ご興味のある方は、ぜひご参加ください!お待ちしております!
all of photos by Yuya ISHIDA

ソトノバ・オープンゼミ#01「パブリックシーンをどうつくるか」

・イベント概要
日時:2018年6月25日(月)19:00-
会場:東京大学 先端科学技術研究センター4号館4F412号室(コミュニケーションラボ)
主催:ソトノバ
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