ソト事例

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プラザ|広場

「あ」あいさつをしてみる。【あいうえお 広場ニスト入門】

ソトノバ初の連載がスタートします!

広場ニストとして、数々の広場を手がける、「山下裕子」さんに広場を運営する「広場ニスト」になるための心がけを不定期にご紹介いただきます。

広場のスタッフとして、オープン時から約7年間勤務した経験から、初動時の心がけや、実験的にトライした実務等をご紹介していきます。大きなイベントから、初恋のようなささやかで大切な日常を、いろどりゆたかに「まちなか広場のある暮らし」のワクワク!を感じていただけましたら幸いです。

山下裕子

「あ」 あいさつをしてみる。

とある「まちなか広場」には、シナノキが5本ありました。

公共空間の質の向上を目指し豊かな植栽を常設したものの、お世話役の想定はされていなかったようで水まきをする人が決まっていなかった開業時。

そこで、私たち広場スタッフが交代で実施することになりました。水撒きは、やはり朝の光が似合うと想い趣味で早朝出勤をしていました。

その時に、ふとひらめいて通行人の方々に「おはようございます!」と、元気にあいさつをしてみると、まず驚かれました。当然ですね。(笑)

ですが、次の瞬間には大抵の方からは「おはようございます!」と、明るいお声で返していただきました。怒られたことはなかったです。あいさつをはじめるところから、お天気や時事の話題等たわいもない話のできる、名前も所属もわからないけれども広場でつながる輪が段々とうまれました。

気持ちの良い朝のあいさつ。かなり勇気が必要ですが、まずは水まきからまたはじめてみようかな!

西原糸店前での新年のモチツク(久留米市)

photo by おきなまさひと

次回の予告:

「い」椅子に座ってみる。

空っぽの空間である「まちなか広場」に、人のいる景色をつくるコツを伝授します。

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