リバー・ウォーターフロント|水辺
水辺を気軽に集まれる“空き地”に!「β本町橋」に集合!
最近、お出かけや旅行することが少なくなり、自然が恋しくなることはありませんか?近年、まちなかにみどりを親しむデザインが増えつつありますが、水辺に親しむ環境やきっかけはなかなみられないように思われます。
大阪はかつて「水の都」と呼ばれていたほど、都市を流れる河川は人々の生活に身近な存在でした。しかし、戦後より河川は減少し、生活から離れつつありました。かつての水の都としての川に寄り添ういきいきとした暮らしの風景を取り戻そうと、「水と光の首都大阪」を実現する取り組みのひとつとして、2021年8月28日に水辺の魅力向上をめざす新たなパブリックスペース「「β本町橋」」が生まれました。
そこで今回は、大阪の都心部にある東横堀川にできた「β本町橋」での過ごしたときのことをレポートします!
(ソトノバ・スタジオ|ソトノバ・ライタークラスの卒業課題記事です。)
β本町橋ってどんなとこ?
「β本町橋」は一般社団法人水辺ラボの運営で、SUPや水上アクティビティ、様々な企画やプログラムを通して、東横堀川周辺のまちと水辺と人々をつなぐ「実験基地」として生まれました。
「β本町橋」のすぐ目の前には、東横堀川が流れており、水上アクティビティや、普段の日常では味わえないような体験をすることができます!
私の「β本町橋」での過ごし方
大阪メトロ堺筋線・堺筋本町駅を降りて徒歩6分の場所にあるのが「β本町橋」です。「水と光の首都大阪」を実現する取り組みのひとつであり、日常的な水辺のにぎわい創出や舟運の活性化を通じた地域の拠点として誕生しました。
「β本町橋」は東横堀緑道という公園の一部に建てられており、公園のキオスクとしての役割も持っています。1階の「かわフロア」では、日替わりランチやコーヒーなどのドリンク、お菓子などの軽食を買って東横堀川を眺めながら食べることができます。
「かわフロア」の様子(Photo by Aoi Shimomuki)ランチは曜日ごとに変わり、和食から、スパイスカレー、世界の料理などワールドワイドに楽しむことができます!ちなみにこの日は木曜日だったので、チキン南蛮ランチをいただきました!
チキン南蛮ランチ(Photo by Aoi Shimomuki)この日はとてもいい天気だったので、東横堀川で水上バイクを「体験」しました!こちらは一般社団法人日本シティサップ協会が運営されていて、水上バイクだけでなく、水上ピクニック、SUP(Stand Up Padlle)なども体験できます。
大阪で最も古い橋・本町橋や東横堀川に架かる橋を眺め、くぐりながら移動することができます。
川を移動するアクティビティ(Photo by Aoi Shimomuki)東横堀川沿いにはソメイヨシノが植わっており、春には水上でお花見をするのが楽しみですね!
水上バイク(Photo by Aoi Shimomuki)東横堀川では、浅瀬の場所から4mもの深さの場所まであるそうで、浅瀬では時々水面から生き物の様子が見られるそうです。そのきれいな水を支えているのが、大阪の下水処理施設です。東横堀川では実際に処理後のきれいな水が一部滝として見られます。
水上バイクの後には、かわフロアにて建築ワークショップに参加させていただきました。身のまわりの建築のデザインや模様は自然から着想を得ており、β本町橋がある東横堀緑道でらせんや、対称、ばらつきなどのパターンを探そうというプログラムでした。
建築ワークショップの様子(Photo by Aoi Shimomuki)小学生や、学生をはじめとして様々な年代の方が参加されて、それぞれの見つけたパターンを表現し共有しました。
この建築デザインワークショップは今後も定期的に開催が予定されています。他にも様々なワークショップが企画されており、企画することもできます。気になるプログラムがありましたら、ぜひ参加してみてください!
建築ワークショップの様子(Photo by Aoi Shimomuki)今回の過ごし方以外にも、「かわフロア」のうえの「まちフロア」では、レンタルルームを借りることができます。東横堀川と東横堀緑道を上から眺めながらイベントやプログラムができるようになっています!レンタルの予約がない日にはまちフロアでランチをいただくこともできます。
また、ランナーや水上アクティビティの方のためのシャワー室やロッカールームも完備されていたり、ちょっとした休憩利用もできます。私も自分の所属する部活や身近な人々とβ本町橋やまちをつなげていけるようなワークショップやプログラムを企画できればと思います。
β本町橋に寄っていこや!
『まちにお気に入りの居場所が増えた。
想像もしていなかった人間関係が生まれた。
まちを流れる川にも豊かな生態系があると知った。
水辺から眺めてみれば、今までとはちょっと違う
新しい暮らしの景色が見えてきます。
ひとりではできないことも、ここでなら
共感でつながった人たちと一緒にやれそうな気がする。
みんなの「やってみよう」の気持ちが集まって、
日常のアップデートがはじまります。』
(β本町橋パンフレット(発行:一般社団法人水辺ラボ)より引用)
特にコロナ禍ということもあって、人とのオフラインでのつながりが疎遠になりつつある現在。このような気軽に集まり、多様な人々を受け入れる「空き地」のようなまちづくりの拠点が、身近な日常生活に必要なのではないでしょうか。身近にある小さな「やってみよう」を日頃からまちなかの水辺でできる機会は、きっと多くはないと思います。
β本町橋には、そのチャレンジを受け入れサポートする人々がたくさんいて、環境が備わっています。ここから、より多くの人とのつながりや、水辺を通じたまちづくり活動が拡がり、ほかのまちの水辺にも拡がっていくような気がして、とてもわくわくしています!
人々と東横堀川とともにアップデートし続けるβ本町橋、少し寄っていってみませんか?
川から見たβ本町橋(Photo by Aoi Shimomuki)【β本町橋HP】ホーム | β本町橋(ベータ本町橋) (hommachibashi.jp)
【β本町橋】〒540-0029 大阪市中央区本町橋4-8
大阪メトロ: | 「堺筋本町駅」1番出口より徒歩6分 「谷町四丁目駅」4番出口より徒歩8分 |
京阪電鉄: | 「北浜駅」5番出口より徒歩10分 |
車でお越しの方: | 新大阪駅より車でおよそ15分 阪神高速1号環状線「本町」出口すぐ |
船でお越しの方: | 船でお越しの方は、本町橋船着場(公共)をご予約ください。 |