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まちの面白さを伝えよう! ライターに必要な2つのコツ|ソトノバ研修会レポート

こんにちは。前回ソトノバで初めて記事を書き、伝えることの難しさに苦戦した土屋です。ライターは、雰囲気や表情で伝えることができないから難しい! そんな私にソトノバメンバー限定のライター研修会のチャンスが舞い込みました。

全体写真

早稲田の隠れ家的な場所で梅雨真っ最中の6月下旬に開催。和気あいあいとした雰囲気

楢先生

講師をお願いした楢侑子さん。今回の研修では、ライター&カメラマンのテクニックを教えてくれます

研修会の講師は、全国各地で写真撮影やワークショップを手掛ける株式会社ナムフォト代表取締役の、楢侑子さん。大学時代からカメラマンとして仕事を始め、greenz.jpでライターの経験もある上にまちづくりに関わる活動もしている、正にソトノバにぴったりの先生! 生徒はソトノバの編集長をはじめ、一時帰国中だった海外支部ライターや、入ったばかりのライター候補生が集まりました。

研修会の内容は、文章を書くことや写真を撮ることのテクニックを学ぶ「座学」と、実際に街に出て、各自決めたテーマのレポート記事を書く「実践」の2部構成です。その中から私の心に響いたことを2つ、厳選してご紹介したいと思います。

ぐっと伝わる記事になる! 「問いを立てる」ということとは

文章の書き方講座の中で一番印象的だったのは、「問いを立てる」という視点。この問いの立て方で、記事がぐっと伝わりやすくなると言います。

問いは、現実に起きていることに対して、何を伝えたいのか、どこが目玉なのか考えて設定することです。ここを意識すると、記事の深さが変わります。研修で習ったことを参考に、私もこの記事に「悪い問い」と「良い問い」をつくってみました。

悪い問い:「ライター研修会で何を学んだか」
良い問い:「ライターに必要な発信力が上がるポイントは何か」

悪い問いは、ライター研修会で学んだテクニックを列挙するような記事になってしまいそうです。それに比べてて良い問いでは、文章を書くことで悩みを抱えている人やライターに対して、必要なコツを絞り込んで発信することができそうです。誰に対して何を発信する記事なのか明確ですよね。

この講座を受けたことで、私に足りなかった視点に気付くことができました。前回、私が記事を書いた際に苦戦した理由は、正に取材の前に「問いを立てる」仕込みが足りなかったから。悪い例にもあったように事実を述べるだけの記事で、ライターとしての視点を盛り込めず、何度も追加で取材をしてしまいました。

聞き入ってる

ソトノバの樋口トモユキ副編集長(左)も聞き入る

被写体との距離を使い分けて情報を立体的に

読み手の心を引き付けるには、文字だけでは難しい。特にソトノバのように街や空間を紹介する記事は、写真が必要です。写真の撮り方講座では、被写体との距離を使い分けることで、読み手に現場の全体像や雰囲気をよりリアルに発信できることが印象的でした。

「みなさん、デジカメやスマートフォンの写真を見返すと、被写体との距離が同じような写真、沢山ありませんか? 撮り手には、それぞれ写真を撮る際の好きなサイズ感があります」(楢さん)

被写体との距離は大、中、小意識して使い分けます。

例えば現場の全体の印象を伝えたいときは、被写体との距離は大きく取るという具合に、ピックアップして伝えたいものがあれば距離は小さく使い分ける。こうすることで、読み手に現場をリアルに伝えることができ、文章の説得力を上げ、引き込むことが可能です。

私は普段、被写体との距離の近い写真を撮る癖がありました。もっと広い視点で撮影した写真もあれば、どこで起きていることなのか、夕日に照らされた影があればいつ撮影したのか、などより多くの情報を届けることができると思いました。

では、いままでの私の写真と、今回の被写体との距離を意識した写真を比べてみましょう。

NG例

今までの写真の撮り方

例

講座を受けた後、早稲田の街の写真を撮ってみました

講座を受けた後のほうが、より現場の情報を視覚で伝えることができる! 私がこの日、雨の早稲田を夕方に歩いていて、商店を訪問していたことが分かりやすくないでしょうか。

ライターは独自の視点で現場に切り込みを入れることも仕事

研修の後半は、早稲田の街に出て、各自決めたテーマに沿ってレポート記事を書きました。記事の発表会では研修を受けた他のライターも問いを立てて取材をしたり、被写体との距離を意識して写真を撮影したりしていました。

ソトノバライター研修会2

最後はそれぞれの記事をアップして共有

今回の研修を受けて、レポート記事は現場で見たことをどんな視点で切り込むか、ライターはその「問いを立てる」力が大切なことだと感じました。冒頭で述べた、ライターは雰囲気や表情で伝えることができないから難しいのではない。誰に何を伝えるか、なぜ私はこの現場を伝えたいのか「問い」があれば、そこにいない誰かにも伝えることができるんですね。

今回の研修ではテクニックだけでなくメディアとは何か、その中でライターとして活動することについても考えました。取材時には「問いを立てること」、写真を撮る時は被写体との距離の「大、中、小」を意識することをこれからも心掛けて、ソトノバで記事を書いていきます!

All photos by Yurie TSUCHIYA

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