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海外のストリートに興味のある方必読!“Walkable City”の著者Jeff Speckによる、「ロードダイエット」の解説

ロードダイエット (road diet)という言葉を知っていますか?初めて目にした方の頭には「?」が生まれるのではないでしょうか。ロードダイエットとはストリートの食事制限、簡単に意訳をすると交通量の消化方法ということ。Walkable Cityの著者ジェフ・スペック (Jeff Speck) は「人の食事制限にアトキンス1)、サウスビーチ2)、ビーガン3):など様々なタイプがあるように、道路にも多様なフレーバーがある」と言います。

1) 低炭水化物ダイエット
2)良質な炭水化物と脂質をとるダイエット
3) 植物性由来の食品のみをとるベジタリアン

日本でも最近はパークレットを中心に、海外のストリートの活用方法が注目されています。しかし、あまりストリートの全体像が鳥の目で紹介されることは少なく感じます。視点を変えてストリートを見ることで、なぜパークレットやバイクレーンなど、歩行者と自転車に配慮したアクティビティが行われているか、一緒に復習してみましょう。

※この記事はCity Lab, A Wonderfully Clear Explanation of How Road Diets Workを翻訳したものです。

超明瞭・ロードダイエットの機能の解説

ロードダイエットとは、まちが車に費やした道路空間を取り戻すための素晴らしい方法です。一般的には安全性を高め、他の移動手段の種類を拡大しつつも、交通流を維持することができます。しかし、人間がアトキンス、サウスビーチ、ビーガン、のように多数のダイエットの選択肢があるように、道路も多くの味になります。アーバンプランナーであり、Walkable Cityの作者でもある、ジェフ・スペック (Jeff Speck) はグラフィックデザイナーのスペンサー・ブームハウワー (Spencer Boomhower) と協力して、きれいで鮮明な新しいビデオシリーズで4種類のストリートダイエットを紹介しています。

Jeff Speck: Four Road Diets from Cupola Media on Vimeo.

3車線から2車線へ(1wayのストリート)

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1方通行で3車線+両端にパーキングレーンはアメリカによく見られる車中心のストリートの状況です。ここではそのうち1車線を潰しバイクレーンを生み出します。このデザインによりブルックリンの道では車のスピードを77%まで落とすことができたそうです

これは、2つのパーキングレーンに挟まれた3車線のストリートのケースです。多くのまちでは、道が車のための空間として作られているこの悲しい状況が見受けられます。そこでスペックは「3-to-2 road diet」(3車線から2車線への変更)を推奨します。1車線を取り除き、1レーン分のパーキングレーンを狭めることで、まちは2レーン分のプロテクテッド・バイクレーン(protected bike lane:保護されたバイクレーン) を作ることができるのです。3-to-2 road dietでは移動時間を保ちつつ、安全性を高めることができます。スペックが指摘するように、米国・ブルックリンでは、同様のデザインへの道路修正が行われたことにより63%の交通事故が減少しました。

4車線から3車線へ (2wayのストリート)

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双方向のストリートで最も基本的な4車線のストリートも1車線を丸々潰し、左折レーン(アメリカは右側走行なので)を加えることでより自転車や歩行者のための空間を生み出すことができます。

4車線から3車線への変更は最も古典的なロードダイエットの食事制限療法です。各方向に対し1車線ずつ車線を設置し、その間に左折用レーンを設置します。1車線をまるまるつぶすことで「4-to-3 diet」ができ、これによりバイクレーンが道路の両端に作れるだけでなく、余った空間を歩道の拡張やトランジットレーン4)に活用することができます。2013年の研究では4-to-3 dietが主要な安全面の利益を生み出していることがわかりました。小規模都市の交通事故の47%を無くし、大都市の事故の19%を減らしました。

4)パブリックトランスポーテーションのみ・相乗りのみなど規制のある車線

バイクレーンからサイクルトラックへ

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バイクレーンを置くことは交差点での事故のリスクを上げることがデメリットとしてあげられることがありますが、同じ4-to-3 dietでもバイクレーンを片側へ2レーン寄せて作り、パーキングスペースを交差点から作ることでバイカーが守られるようになります。

「バイクレーンは良い。サイクルトラックはベターで、車道をなくすことができる」

とスペックはロードダイエットを語ります。例えば4-to-3 dietの整備された道を歩いてみると気づくかもしれませんが、このデザインではバイクレーンは車の交通に対し片方向を通りますが、ぶつかる可能性が増します。しかし、曲がり角のあたりにパーキングレーンを横へスライドするようにずらすことで、このダイエット法では、バッファーストライプ5)とストリートパーキングのレーンにより守られた双方向の2レーンサイクルトラックのための空間を生み出すことができるのです。

5)安全のためのバッファーゾーンを表す道路上のマーク

40フィートレーンの導入

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今までのストリートは12fの車線2車線と8fのパーキングレーンで構成し、ドライバーへ速度を上げて運転しトラフィックの効率性を上げようとしていました。1車線を12fから10fにすることで車の速度を落とすことができ、それが安全性に繋がります

ここでは12フィート(約3.7m)の車道を双方向に1車線ずつ擁する、40フィート(約12.1m)のストリートについて話します。多くのまちでは12フィートレーンは交通量を活性化できると考えられ導入されてきました。しかし、スペックはCity Labでも以前に、主要なまちの危険は運転の速度を速めることをまちが奨励してきたことにあると批判しています。彼は1車線の幅を10フィート(約3.0m)まで狭めることで、バイクレーンの空間を空け、ストリートをより安全に、そして交通の流れを守れるものにするデザイン設定を推奨しています。

All images by Jeff Speck and Spencer Boomhower, on City Lab

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