【ソトノバ・ピープル】「楽しそうと思ったら体が動いちゃって」──千葉大学 三栗野鈴菜さん

パブリックスペースに関心がある有志が集まって発信する、パブリックスペース特化型ウェブマガジン「ソトノバ」。2015年11月の正式オープン以来、200本を超える記事を配信してきました。1周年記念パーティーの開催に向けて、ソトノバを支えるメンバーにスポットを当てて紹介していきます。

4人目は三栗野鈴菜さん。千葉大学工学部建築学科に在籍する現役の大学生です。福岡県の有明工業高等専門学校(有明高専)で5年間の課程を終えた後、千葉大学の3年生に編入。半年が過ぎました。九州と関東を行き来しながら、フィールドワークや学外での活動に意欲的に取り組んでいます。

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── ソトノバデビューは、福岡県久留米市に新設された「久留米シティプラザ」での、学生主体のプロジェクトのレボートでした。三栗野さんと久留米との関わりはいつ頃から?

三栗野さん 有明高専の卒業設計でフィールドに選んだのがきっかけです。久留米にはもう10年ぐらい住んでいるんですが、何も知らないからなんかやってみようと。地元で何かを味わうということに対する憧れもあって。というのも、今まで一度も、いわゆる地元の学校に通ったことがないんですよ。小学校は国立、中学は一応久留米市内だったんですけど私立で。高校は久留米から遠く離れた大牟田市だったし。

三栗野さんが有明高専の卒業設計でフィールドに選んだ久留米の商店街。そこで開催した学生主体のイベント「サトイス・ツナガル」のレポート記事が、ソトノバでの初執筆でした。

三栗野さんが有明高専の卒業設計でフィールドに選んだ久留米の商店街。そこで開催した学生主体のイベント「サトイス・ツナガル」のレポート記事が、ソトノバでの初執筆でした。

── 住んでいる場所の近くに、友達やコミュニティがなかった訳ですね。その状態から、どうやって地域に入っていったのですか?

三栗野さん その頃、ハートビートプラン(大阪市)の園田さんが久留米に講演に来る機会があって。聴きに行ったら、久留米でまちづくりに関わっているキーパーソンが集まっていたんです。そこで自己紹介して、いろいろとつないでいただいて。それからすぐの週末に久留米の商店街に行って、ちょうどシティプラザが開発中ぐらいの時期でしたね。そうこうするうちに、久留米のまちを盛り上げようとしている人たちと仲良くなっていきました。

── まちづくり活動にも参加してますね。

三栗野さん 「くるめ協働CASEプロジェクト」ですね。市民団体や学生、NPOなどまちで活動するいろんな組織をつなげたら、もっと面白くなるんじゃないかというものです。君も久留米に住んでいるんだったら一緒にやらないか?と言われて、二つ返事で。楽しそうと思ったら、考えるより先に体が動いちゃうんです(笑)。

── フットワークの軽さはいいことですよ。ソトノバにはどういう経緯で加わることになったのでしょう。

三栗野さん 最初は今年6月のソトノバTABLE。そこに参加して、ソトノバ編集長の泉山さんと少しお話ししました。同じ頃にUDCKのまちづくりスクールがあって。5週連続で、まちを使いこなしている人をゲストに呼ぶプログラムでした。パークキャラバンの岡部さんの回に泉山さんが来ていて、おお、また会ったね、と。そこで遠藤さんとも知り合いました。

ちょうどその時、有明高専の後輩たちが関わっている久留米サトイスの情報をFacebookに載せていたので、泉山さんに「誰かイベントレポートを書いてくれないかなぁ」と相談を受けて。最初は後輩を紹介しましょうか、という感じだったのが、だんだんと三栗野さん書かない?みたいな流れになり、では書きますかー、と(笑)。

── 出た、編集長マジック(笑)。気が付いたら巻き込まれているという。実際、書いてみてどうですか?

三栗野さん 客観的に整理するというのが、こんなに苦手だったかと。楽しむときは全力で楽しんじゃうので、細かいことが後から思い出せなかったりするんですよね。でも、現役の学生であることは強みだと思っています。学生目線で、ならではの想いが伝えられたらいいな。最近では、学生主体の活動に呼ばれることも増えてきました。

三栗野さん自身も参加した大分県杵築市で開催されたシャレットワークショップの体験レポート。全国から30人の建築・都市系の学生が集まりました。

三栗野さん自身も参加した大分県杵築市で開催されたシャレットワークショップの体験レポート。全国から30人の建築・都市系の学生が集まりました。

── 大学の外での活動に活発に参加されていますが、学内では何か考えていることはありますか?

三栗野さん 学科の友達を誘ってコンペに応募したり。あとは、キャンパス内の広場や森を使って何かやりたいと思っています。千葉大学は総合大学でいろんな学科がそろっているのに、横のつながりが弱いのがもったいない。それぞれの学生のコミュニティはあるんだろうけど、外部との関わりがない。その一方で地域には開かれているので、近所の人が犬の散歩をしていたり。

この縦割り、バラバラな感じを何とかしたいよね、と意気投合した先輩と、キャンパス内の広場や森を使ってピクニックやカフェなど、交流の接点が持てるような仕掛けを計画しています。こういうことを考えるようになったのは、ソトノバの影響かな(笑)。

三栗野さんが通う千葉大学西千葉キャンパスの正門近くにある「かたらいの森」。ここで交流を生む仕掛けを考えているとのこと。実現が楽しみです!

三栗野さんが通う千葉大学西千葉キャンパスの正門近くにある「かたらいの森」。ここで交流を生む仕掛けを考えているとのこと。実現が楽しみです!

ソトノバ・ピープルに会える、11/5の1周年記念パーティはこちら。
「1周年記念パーティ!ソトノバとパブリックスペースの1年を振り返る」ソトノバTABLE#10

Portraits by Tomoyuqui HIGUCHI

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樋口 トモユキ

樋口 トモユキ

ソトノバ副編集長/修士(建設工学, 都市工学) 建築専門誌の記者から転身、ドラマチックに合流する。愛知県名古屋市出身、東京都中野区東中野在住。東大まちづくり大学院1期生。人々が集まり営む都市というものに対する飽くなき好奇心を胸に、新たな発見を求めて夜な夜な街に繰り出す。キューバ渡航歴6回、東京都公認ストリートライブのライセンスを持つラテンパーカッショニスト。座右の銘は「君子豹変す」。