水辺を街の回遊拠点のコアに変える34コのダイナミック活用!「おとがワ!ンダーランド2016」現地レポート!

近年、国交省が進めるミズベリングなど、巷の注目を集めている水辺空間の活用。

今回は、先日イベント案内しました愛知県岡崎市にある乙川(おとがわ)で行われている社会実験「おとがワ!ンダーランド2016(以下、おとがワ!ンダーランド)」についてレポートします!

おとがワ!ンダーランドは、今年度から始まったプロジェクトで、7/19 [火] ~ 9/4 [日](コア期間:8/21 [日] ~ 28 [火])に乙川の殿橋から岡崎公園の河川敷で実施されています。

主催は乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会と岡崎市、運営はチーム・おとがワ!ンダーランド(NPO法人岡崎まち育てセンター・りた、有限会社ハートビートプラン)が行っています。

今回は訪問レポートですが、次回はおとがワ!ンダーランドの始まった経緯や仕組み、運営者から聞いた現場の裏話、今後の展望についてレポートしますので、ぜひあわせてご覧ください!

城下町の駅近に現れた水辺のワンダーランド!

会場の最寄りの名鉄・東岡崎駅周辺は、ごく普通のちょっと大きい繁華街といった雰囲気。ここから北に向かって歩いていきます。

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すると突然、川幅の大きい乙川が現れます!中心市街地でこれほど大きくて緑豊かな川があるのは珍しいかもしれません。奥に見えるのは近代土木遺産に選定されている殿橋!会場は殿橋の向こう側にあります。

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左奥に見えるのは、徳川家康が生まれた岡崎城。その周りにはかつての城下町が広がっています。ということは、乙川は岡崎城を守る「お堀」のようなものだったのかも。この一帯は歴史的にも水辺とともに繁栄してきた街といえそうです。

殿橋に近づいて河川敷をのぞいてみると、そこにはシンボリックなタープやテント、ガーランドなど、ワクワクする雰囲気を醸し出すアイテムがたくさん!こんな風景がいつも通る橋から見えたら、ついつい立ち寄ってみたくなりますね!

また、ここで行われている全34プログラムは民間主体で提供されているとのこと。単にどこかに外注しているイベントではなく、しっかり地域を巻き込んで社会実験を実施しているところもワクワクする理由かも!

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橋の欄干には注目度ナンバーワンの殿橋テラス!

河川敷に降りようと思って殿橋のたもとに目を向けると、なんとそこにもお店が!しかも橋の欄干をカウンターに!橋上(区分上は道路)に面していることもあり、抜群に目立つ場所で眺めも最高!案の定、たくさんの人が訪れていました。ここには人を集めるすごいポテンシャルがありそうです!

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橋の欄干の向こう側には店員さんとテント!一体どうやって実現しているのか。。。普通ではありえない光景です。ここは殿橋テラスと名付けられていて、重要な場所として挑戦的に実験しているよう。このあたりの裏話は次回のレポートで!それにしても本当にすごい光景です(笑)

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ゆっくりくつろぎながら岡崎の食の魅力を堪能できるフードエリア!

会場に来て早々驚かされましたが、気を取り直して河川敷へ。欄干のお店の隣には可愛らしいエントランスが!さらにワクワクが高まります!

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会場に入り、まずはじめにフードエリアへ。がっつり系からスイーツ系まで色々並んでいます。特に夏の水辺にはかき氷が相性抜群!同行した編集長はかき氷はもちろん色んなスイーツをはしごしていました(笑)

しかも、ここに並んでいるお店はほとんどが地元の食材を使ったメニューを提供していて、まさに岡崎の食の魅力が一堂に会したといった感じ!

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こちらのクラフトビールとハンバーガーのお店では、その場で炭でパテを焼いてくれます。これも河川敷ならでは!オーナーは岡崎市内でお店を開いているシカゴ出身の方ということで、実店舗では本格的なシカゴピザが楽しめるとのこと。乙川で岡崎の新たな街の魅力を発見できることも、この社会実験の良いところですね。

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ちなみに今回、会場をご案内していただいたのは天野さん(写真中央・NPO法人岡崎まち育てセンターりた事務局長)。気持ちのいいテントの下でハンバーガーをいただきながら今回のプロジェクトの詳細を教えてもらいました!

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他のテントの下にはお母さんや小さなお子さんがゆっくりできるスペースも!子どもが自由に走り回れるのも河川敷の良いところ。これなら家族連れでも安心して楽しめそう!

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間伐材を通じた乙川の上流と下流のあらたなつながりづくり!

ここまでの写真にちらほら写っているのでお気づきの方もいると思いますが、ここには木材でできているものがたくさん使われています。テーブルだったりテントの柱だったり、なんとガーランドも!

実は岡崎市は2006年に隣の額田町と合併したことで、山間地も平地もある大きな市になりました。そういった背景から、山間地の林業で発生する間伐材を市全体で利用することで緑の地域内循環を生み出したいという意味も込めて、この社会実験ではたくさんの地元木材が使われているとのこと。

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竹ではなく木ですが(笑)、竹馬やブランコもありました!

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また、加工された木材だけなく、そのままの状態の木を使った薪割り体験も!

このように、岡崎市の山間地から平地へ流れている乙川の河川敷は、地域資源である地産材や間伐材に触れる貴重な場にもなっていました。

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真打ち登場!水辺といえばこれ!SUP!なんと水上アスレチックも!

水辺で楽しめるアクティビティといえば、おなじみSUP(スタンドアップパドル=サーフボードの上に立ってパドルを漕ぐスポーツ)!ライフジャケットはもちろん着用必須ですが、乙川の水深はそれほど深くないので万が一落ちても大丈夫(この日は水深120センチくらいでした)。

子どもでも十分楽しめ、いつもの見慣れた岡崎の街並みを水上からのんびり眺められて新鮮!

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そして、びっくりしたのはこの水上アスレチック!よく見かけるのは大きなプールや遠浅の砂浜だったりですが、ここでは川に浮かべています!水の流れが緩やかな乙川ならではアクティビティ!

筆者も登らせてもらいましたが、大人でもがっつり楽しめました。特にトランポリン(写真右)に寝転ぶと乙川の心地よい揺れと青空が堪能できて最高でした!

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水辺に広がるミュージック!街のど真ん中で音楽ライブ!

会場の一番奥では音楽ライブも開催されていました!大音量でノリの良いロックが演奏されていて、会場は大盛り上がり!こんな使い方ができるのも河川敷ならでは!

ロックな方々もたくさん来場しており「ジャズの街・岡崎」というだけあって音楽文化の厚みを感じる光景でした。

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岡崎と乙川の魅力と可能性がいっぱい詰め込まれた社会実験!

今回は社会実験ということもあって期間限定のイベントですが、筆者としては純粋に心の底から常設化してほしいと感じました。中心市街地のど真ん中でこんなにも様々な使い方ができ、空間的にも気持ちの良い場所は他の街でもなかなかないでしょう。

また、この社会実験を盛り上げてくれる岡崎市民もとても貴重な存在といえます。9月3日には愛知県初の「ミズベリング会議」も開催されるとのこと!乙川の社会実験を振り返る機会となるので、日本中に広がる水辺空間活用に興味ある方はこちらもどうぞ!

この社会実験をふまえ、これから乙川がより一層地域に愛されて岡崎の魅力となっていくことがとても楽しみに感じた一日でした。

次回は、おとがワ!ンダーランドの始まった経緯や仕組み、運営者から聞いた現場の裏話、今後の展望についてレポートしますので、どうぞお楽しみに!

Photo by Tsubasa Endo

【イベント概要】
おとがワ!ンダーランド 2016

期 間: 2016年7月19日 [火] 〜 9月4日 [日]、コア期間:8月21日 [日] 〜 28日 [火]
会 場: 殿橋から岡崎公園の河川敷周辺
出 展: 音楽、飲食、体験&物販、アクティビティなど34実施
プログラム: プログラムによって要事前予約/有料(詳しくはウェブサイトをご覧ください)
主 催: 乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会、岡崎市
運 営: チーム・おとがワ!ンダーランド
(NPO法人岡崎まち育てセンター・りた、有限会社ハートビートプラン)
ウェブサイト:

otogawonderland.jp Facebook: https://www.facebook.com/otogawanderland/

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遠藤 翼

遠藤 翼

柏の葉アーバンデザインセンター[UDCK] ディレクター/栃木県出身/自由奔放な家族と自然に囲まれて育つ。大学にて建築学・都市計画を専攻し漁村の空間やコミュニティについて研究。前職では住民参加のまちづくりや公共空間活用を支援、現在はUDCKにて施設企画・地域連携を担当。休日はハンモックとSUPを持ち歩いて、公園や水辺の可能性について模索中(チームメンバー絶賛募集中!)。