ソト事例

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ストリート|道路空間

御堂筋のソトで本を読もう。御堂筋の新しい道の使い方を紹介

御堂筋のソトで本を読もう!日本国内でも有数の風格あるストリート・御堂筋ににぎわいを生むための取り組みを沿道で働く筆者がレポート。

いつもの御堂筋と違うにぎわいを!

様々な企業が大阪の拠点としてオフィスを構える御堂筋。筆者の勤める企業も含む沿道企業で構成されるエリアマネジメント団体御堂筋まちづくりネットワークでは、上質なにぎわいを創出する取り組みを推進しています。

例えばまちかどコンサート。御堂筋の地区計画に基づいて整備された4mの壁面後退空間を利用して1年を通して週末などに多く開催されています。この壁面後退空間を利用するためには、利用する場所の地権者から、御堂筋まちづくりネットワークが主催する壁面後退部分活用委員会(沿道に壁面後退空間を有するすべての地権者で構成)へ届出をした後、市の承認を得ることが必要です。この制度により沿道1階の店舗がオープンカフェを出したり、朝食を提供するキッチンカーの出店などが可能になりました。

02まちかどコンサート


まちかどコンサートでにぎわう御堂筋

御堂筋本町北地区の地区計画では、御堂筋に接する敷地の建築物の1階部分については、店舗、飲食店、展示場、美術館、博物館の用途とすることが基本とされています。まちかどコンサートは飲食店との相性も非常に良くエリアの魅力向上につながっています。ですが、今回はまた少しテイストの異なる新たな魅力づくりを目指して、忙しい昼間のビジネスパーソンにひと時の安らぎをもたらすリフレッシュ空間を創出する上質なにぎわいづくりに挑戦しようと考えました。

そこで考案されたのが「BOOKlyn@御堂筋」です。本と少し座れる場所を用意して、ふらっと寄ってインスピレーションを得てもらうような、知的な昼のにぎわいを作っていく取り組みです。

本棚は阪大の学生が考案したオリジナル!

イベントを開催することが決まってから、普通の本棚に本を置くのではなく、屋外の空間のデザインと運営上今後も展開しやすい方法を考えました。エリマネ団体としては普段の仕事が会員それぞれにあり、実際に設計や展開を集中的に行っていくことが難しいなか、大阪大学の学生に協力を依頼し、計画を進めていきました。

人々の興味を引き、いろんなアクティビティを生みたいと考えだされた本棚。本は基本的に御堂筋のみちに表紙を向けて置ける形にしました。また、立ち読みにちょうどいい傾斜がついた三角形の台や椅子にもなるボックスが取り外せ、別で用意されたフレームにはめ込んでいろんな使い方ができるように設計しました。本棚をワゴン形式にして、持ち運び・手軽に場所づくりができるという点は、アメリカのthe uni projectを参考にしたものです。

名前のBOOKlynは、「BOOK」と寝ころぶの「lie down」、家の庭のようにくつろいでほしいという思いを込めて「yard」、お昼下がりの賑わいをという意味で「noon」の頭文字を重ねて作った造語です。

03設計案1


設計イメージ:「立ち読みツール」を取り出してフレームにセット


03設計案2


設計イメージ:いろんなアクティビティをイメージ


03設計案3


設計イメージ:取り外せるスツール

開催場所はYogibo御堂筋本町店前に決定!

実はこのイベント、御堂筋沿道の社会実験として位置づけられていたパークレット「いちょうテラス」上で開催を目指していました。

しかしながら、秋のイベント「御堂筋オータムギャラリー」の会期中の設置が難しくなってしまったいちょうテラス。企画だけが宙に浮いてしまっていた中、「ぜひとも協力させていただきたい」と申し出てくださったのが、Yogibo御堂筋本町店さんでした。ソファーやクッションを販売している。Yogiboさん。本を読むという行為とも親和性がいいということで実際に販売されているソファー・クッションもたくさん提供いただき、空間に花を添えてくれています。

04本読み


本を手に取る人たち

地域にきちんと公共空間をつくるルールとつかうルールが作られ、大阪を代表するビジネス街のストリートとして風格を保ちながらにぎわいをつくっていくことが取り組まれているのが淀屋橋から本町のエリアです。今回は新しいにぎわいのパターンを模索した取り組みとしてBOOKlyn@御堂筋をご紹介しました。これからもぜひ御堂筋の動向にご注目を。

All photo by Chiyuri Monden

【イベント概要】

期 間: 2018年10月22日 [月] 〜 11月9日 [金] 各日10:00~18:00
会 場: 銀泉備後町ビル
主 催: 一般社団法人 御堂筋まちづくりネットワーク
協 力: Yogibo 御堂筋本町店
大阪大学工学部地球総合工学科 建築工学科目
ウェブサイト: http://www.midosuji.biz/news/2018/2018_10_22.html

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