「う」動かしてみる。【連載:あいうえお 広場ニスト入門】

連載としてスタートしました、「あいうえお 広場ニスト入門」
広場ニストの山下裕子さんが広場ニスト入門について、その心得を紹介していきます。
3回目となる今回は、「う」です。それでは、見てみましょう。

「う」動かしてみる。

ある「まちなか広場」には、365日のほぼ毎日、たくさんの椅子とテーブルが置いてあります。

毎日、毎日、スタッフのその日の気分や、風雨の強さによって、また移動販売車の数やメニューによって、椅子とテーブルのレイアウトをかえます。毎日、毎日、模様替えをするためか、来場者の方も自由に模様替えをされるようになりました。

1時間に1回程度、まちなか広場の様子をスタッフが眺めに行くのですが、日差しの強いある日、椅子とテーブルが動いている気がしました。

そこで上空通路に定点カメラを設置し10分毎に写真を撮ってみると…見事に日影にそって、来場者の方々が自分の席を動かしていることがわかりました。

夏の暑い日は日影にそって、冬のぽかぽか陽気の日は日向にそって。想い想いの自分の居場所をみつけてくつろいでいます。でも不思議と、まちなか広場の外には出て行かない椅子とテーブルたち。

不思議ですが、だから自由なのかもしれませんね。

chair

次回の予告:「え」映画を上映してみる。

空っぽの空間である「まちなか広場」で、自分の想いを映画にたくした自主上映会。

The following two tabs change content below.
山下 裕子

山下 裕子

広場ニスト、全国まちなか広場研究会・理事 07年富山市まちなか賑わい広場グランドプラザ運営事務所。10年(株)まちづくりとやまグランドプラザ担当。現在、NPO法人GPネットワーク理事、(株)ハイマート久留米にて ひと・ネットワーククリエイター。著書に「にぎわいの場 富山グランドプラザ--稼働率100%の公共空間のつくり方」(学芸出版社)