名古屋の商店街にパリの魔法がかかる! 円頓寺秋のパリ祭レポート

今回紹介するのは、名古屋のまちが形成された江戸時代から栄えた歴史ある円頓寺(えんどうじ)商店街です。名古屋駅から徒歩15分程度の場所に位置し、1964年に名古屋で初めてアーケードが作られました商店街でもあります。

ここは歴史ある商店街である一方、名古屋の人々を惹きつける様々なイベントを開催しています。そのひとつが毎年秋に開催されるパリ祭。

大勢の人が集まり、商店街が非日常のにぎわいに包まれます。筆者は前年も訪れていますが、年々盛り上がっているように感じます。

この記事では、パリ祭のにぎわいの理由を探るべく、2017年11月11~12日に開催された様子をレポートします!

トリコロールカラーとパリを連想させるおしゃれな雰囲気

円頓寺商店街は、パリ最古のアーケード商店街である、パッサージュ・デ・パノラマと姉妹提携を結んでおり、パリ祭は両商店街の友好関係を深める祭でもあります。それにしても、パリをテーマにした商店街のイベントは市内でも珍しい試みです。

商店街へ入ると、フランス国旗を連想させる青・白・赤のトリコロールカラーがいたるところにあることに気づきます。お店の装飾や店員さんがトリコロールカラーを使用していたり、小さなフランス国旗が飾られていたりと、歩いているだけでパリの雰囲気を感じられます。

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商店街を入ると、大きなフランス国旗がお出迎え!

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バルーン専門店の様子。来訪者には若い世代が多く、子連れの家族もたくさん来ていました。

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トリコロールカラーが商店街の落ち着いたデザインによく映えます。

商店街を歩いていると、来訪者の人々に加え、ベレー帽をかぶっている店員さんがたくさんいることに気づきました。流行中のアイテムですが、多くの人が身に着けていて、パリの商店街のようなおしゃれな雰囲気が漂います。

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出店していた花屋さん。素敵な花束と店員さんのベレー帽がおしゃれ。

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ベレー帽屋さんが出店しているので、パリ祭で購入する事も!お客さんもベレー帽をかぶってパリの雰囲気を楽しんでいる様子。

また、パリ祭の最中は所狭しと並んだお店の合間の各所で演奏が行われ、祭全体が素敵な音楽で包まれます。見て楽しむだけでなく、耳で聞いてパリを感じることができるのもパリ祭の特徴です。なかでもアコーディオンの演奏は商店街の数カ所で行われます。

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円頓寺商店街の数カ所で行われているアコーディオンの演奏。

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他にもクラリネットの音色が聞こえてきたり、素敵な演奏が散策を楽しませてくれます。

このように、商店街とパリという珍しい組み合わせのイベントであることと、商店街全体で統一されたパリの雰囲気が、若い世代の来訪者を惹きつけているのかもしれません。

地元の神社もパリ祭を応援!

なんと、円頓寺商店街内にある金刀比羅神社もパリ祭に参加しています。おみくじをひくと内容は名古屋弁の文言が書かれています。さらに、パリ祭限定の水に溶ける願い紙が入っていました。

地元の神社がパリ祭に参加していることからも、商店街一体の連携がうかがえます。

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名古屋弁おみくじがひける金刀比羅神社。

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おみくじに封入されている願い紙に願いを書き込んだら、水に溶かします。

空きスペースの活用で商店街周辺にもにぎわいが波及

円頓寺商店街のアーケードから路地に入ると、駐車場の空きスペースや細い路地に面した店舗が店舗前の空間を活用して休憩所や飲食スペースを設けていました。パリ祭の来訪者は、円頓寺商店街のメインストリート以外にも周辺の店舗や休憩場所に立ち寄っていました。

パリとは関係ありませんが、路地にあるベトナム屋台食堂も大勢の人が集まっていました。円頓寺商店街の周辺にもパリ祭のにぎわいが波及しているようです。

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駐車場の空きスペースを活用した店舗スペース。購入した食べ物を食べられる休憩スペースも併設している。

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店舗前の空間を活用した飲食スペース。ベトナムの屋台食堂もパリ祭に相まってにぎわっています。

おしゃれなパリの空間で、楽しく、滞在できることがにぎわいの秘訣?

パリ祭を訪れて気づいたことは、トリコロールカラーに包まれたおしゃれな商店街で食事や買い物を楽しめることが若い世代をはじめとする多くの来訪者を惹きつけているということです。

また、空きスペースを積極的に活用し休憩所や飲食スペースを設けており、子連れの家族など様々な来訪者が滞在できるようになっているので、商店街全体のにぎわいを感じられるのかもしれません。

円頓寺商店街のパリ祭は、2013年以降、毎年秋に開催されています。名古屋でパリの雰囲気を味わってみたい方はぜひ来年、足を運んでみてくださいね!

All photos by Kunika Mizuno

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水野 久仁香

水野 久仁香

名古屋出身/国内のまちづくりコンサルタント社員/学生時代はインドネシア留学の経験から、カンポン(「下町」という意味合いを持つ密集住宅地)にてフィールドワークを実施。主に河川敷のカンポンにおける清掃活動を通して、住民が行政を巻き込み、リバーフロントの整備を進めていくプロセスに注目し、研究を行う。近年は名古屋圏のオープンスペースの整備や活用事例にも関心あり。